
婚姻届の証人は誰にする?入籍前カップルが当然知っておきたい【6つ常識】

婚姻届の証人の定番は両家の父親。ではその次は?友人に頼む人もいる?婚姻届を提出しようとしているカップルさんたちは、証人を誰にお願いするか悩み中なはず。誰に頼むのが一般的なのか?また注意点をまとめました。また証人になることのリスクや遠方にいるときは代筆でもいい?お礼は必要?など最低限知っておきたい証人にまつわる常識を6つにまとめました。入籍前カップル必見!
まずは婚姻届けについてのおさらいこちらからcheck♥♥
- 目次
婚姻届の証人とは?
婚姻届の提出には、ふたりの結婚を認めてくれる証人(20歳以上)2名の署名が必要。氏名、生年月日、住所、本籍、印鑑の5つを記入してもらいう必要があります。
婚姻届には「成人の証人が2人以上署名すること」が法律で定められているので、証人がいないと婚姻届は受理されません。証人が必要な理由としては、偽装結婚や無断で婚姻届が提出されてしまうことを防ぐ役割を果たしています。
婚姻届は、新たな戸籍が作られる重要な届け出でもあるため、届け出の正確性を高めるために必要なのが証人となります。
証人になるリスクはあるの?
婚姻届の証人に一切のリスクはありません。万が一、結婚生活が破綻してしまったとしても証人が責任を負わされることはないので、安心してください。婚姻届の証人は、『婚姻が正当か証明する人』のことで、保証する人ではないので証人になったからといってリスクはありません。
みんなは婚姻届の証人2人って誰に頼んでる?代表的な6つのパターン
一般的に、カップルたちはどんな人に証人を依頼しているのでしょうか?多いケースから順に見ていきましょう。
1 新婦の親&新郎の親
- ふたりを育ててくれた父親は最も身近な存在
- 気軽に頼める
- 家の代表者として(顔をたてるために)
- 両家ともにお祝いしてもらったというイメージにつながる
- 結婚挨拶のときに署名もお願いした
などの理由から、両家の親に1名ずつ証人となってもらうことが多いようです。多くのカップルが新婦の父親と新郎の父親に証人になってもらっています。
父親に頼む人が約6割、母親に頼む人は2割弱くらいです。
ちなみに母親に頼んだ人は
「とくにこだわりがなくたまたまそうなった」
「単純に頼みやすかった」
という意見が多いようです。
また結婚挨拶のときにそのまま署名をお願いした人も多いよう。両家の親に依頼するという形がもっとも多いケースです。
証人を書いてもらう順番は新郎家→新婦家が定番
両家のどちらに先に署名をお願いするかという点は、特に決まりはないようですが、先に新郎家に署名してもらって、最後に新婦家に署名してもらうというケースが多いようです。
頼み方はシンプルでOK、独立している人はあらためて挨拶を
同居している場合は自分の親にストレートに「婚姻届の証人になって欲しい」とお願いしても問題ありません。
実家から独立して生活している場合は、事前に連絡をして必要な物や情報(印鑑や本籍地など)を伝えてからふたり揃ってあらためて出向き、証人欄に記入してもらいましょう。手土産を持参しておくと丁寧です。
両親が遠方にいる場合は郵送で
あらかじめ了承を得てから郵送で婚姻届を送り、署名押印してもらって返送してもらうケースもあります。その場合は必ず必要な料金の切手を貼って宛名を書いた返信用封筒を同封し、期日には余裕を持たせましょう。郵送の場合は、手元に届くまでに時間がかかります。
2 新婦あるいは新郎の両親
新婦家あるいは新郎家どちらかの父母に署名をお願するケースです。
- 片方の親が遠方に住んでいて手間と時間がかかる人
- 入籍までに時間がない人
- 事務的な手続きを効率的に行いたい人
- しきたりなどにこだわりがない人
に多くみられるようです。
一般的な依頼の割合としては 新郎の両親のほうが新婦の両親よりも多いようです。その背景には「新郎側の家をたてる」という慣習があるようです。
必ずもう一方の両親の承諾を得よう
他界している場合は別として、「彼または彼女の両親に証人を依頼する」という旨を伝えて、承知してもらっておきましょう。
婚姻届に証人が必要であることは親も承知しています。事前に承諾を得ていなかったら、後になって「知らなかった」と揉める可能性があります。
印鑑は父と母で別のものを使用する
同じ氏であっても婚姻届に使う印鑑は別々のものを用意する必要がありますので、証人欄を記入するより先に伝えておきましょう。
3 友人に頼む場合
ふたりの出逢いのきっかけを作ってくれた友人夫妻、それぞれの友人を代表してひとりずつ証人になってもらうケースも多いもの。結婚式を人前式で挙げ、その際に立会人代表になってもらったから、という理由のケースもあります。また、両方とも両親が遠方におり、入籍までの時間がないカップルも友人に頼むことがあるようです。
また、婚姻届を急遽提出する必要があったため友人に頼んだという人も。
気軽に頼める分、お礼の気持ちは丁寧に
これからも家族ぐるみのお付き合いに発展していく可能性が高いため、今後も頼りになる存在でもあります。気安く頼みやすい関係ですが、法的な書類への記入となりますので、相手への感謝の気持ちはきちんと伝えるようにしましょう。
4 叔父さんなどの親戚の場合
「親代わりになって育ててくれた」などの理由から親戚に証人をお願いするケースもあります。幼い頃を知っている親戚からすると、証人を頼まれるのは大変喜ばしいこと。もし思い入れがある人がいるならば、お願いするのもひとつの手です。
ふたり揃って挨拶に伺うと好印象
結婚するお相手のことをよく知らない場合が多いため、紹介と挨拶の意味を込めて、ふたり揃って自宅へお伺いし、証人欄への署名押印をお願いするのがよいでしょう。
親戚であればこれから結婚式に出席してもらう方となったり、すでに出席していただいていたりします。今後も親戚としてのお付き合いがありますので、きちんとした服装をして、菓子折りなどを用意して訪問するようにしましょう。
順番についてはあらかじめ親族に相談を
署名してもらう順については、親族に相談してから決めるのが妥当です。
5 兄弟に頼む場合
家族の中でも身近で頼みやすい兄弟に証人となってもらうケースです。
兄弟に依頼することを両親に前もって承諾を得ておく
両親が健在である場合には、可能であれば兄弟に証人となってもらうということを承知してもらっておきたいものです。
同じ姓であれば、異なる印鑑を使用すること
婚姻届では同じ氏であっても同じ印鑑を使って押印することは認められていません。届け出人、兄弟ともに異なる印鑑を用意してもらいましょう。
6 恩師に頼む場合
恩師や会社の上司など、社会的な立場のある方に証人となってもらうケースです。元上司がふたりの出会いのきっかけであった場合が多いよう。
仕事場で?自宅で?相手の都合を伺う
この場合は事前に証人となってもらうことを直接または電話等でお願いして了承してもらってから、ご自宅に婚姻届を持参してよいか、職場に持ち込んでよいか、都合を尋ねておきましょう。
プライベートなお願いとなるため、職場で済ませるのではなく、ご自宅へふたり揃って訪問するのがよいでしょう。すでに結婚式を終えた後であれば、出席のお礼かたがた手土産を持ってお礼のご挨拶をしたりするのがおすすめです。
結婚式の祝辞などをお願いするかどうかを決めておこう
職場婚であれば引き続き今後もお世話になる方です。結婚式への出席がまだであれば、証人となっていいただくほかに結婚式での来賓祝辞をお願いするかを決めておきましょう。
婚姻届の証人の欄の書き方