2023.12.26

結納とは|結納を行う前に知っておきたい基本まとめ

結納・顔合わせ基礎知識
PLACOLEWEDDING adviser
10229 views

【2024年4月】人気サイト比較!豪華特典とブライダルフェア情報まとめ♡

アプリで記事を保存・購読

結納の進行について

仲人がいる場合は仲人が行う

仲人を立てる正式結納では、男性側女性側の結納品の交換の儀式の進行は仲人が行います。元来は、両家を仲人が行き来して結納を行っていました。また、会場内では仲人が口上を述べ、仲人婦人が結納品を運ぶ補助を行ってくれます。そのため仲人は夫妻での依頼となります。

仲人を立てる場合には仲人の服装より格の高い服装にならないようにして結納に臨んだり、仲人のお務めに感謝して、両家からおもてなしをしたりするというしきたりがありました。仲人は結納だけではなく、結婚式や披露宴、さらには新生活においても後見人のような役割となり長いお付き合いをしていくことになります。そのため上司や恩師の夫婦であったり、ふたりを引き合わせてくれた夫婦であったりとふたりが理想だと思う円満な夫婦に依頼することが多いようです。

仲人がいない場合は両家の父親が進行役に

元来、仲人夫妻が行っていた結納の進行ですが、略式結納で仲人夫妻を立てない場合には、両家の父親が進行役に、母親が結納品を運ぶ補助役を務めることになります。口上は決まったものが多く、多くを語るものではありません。男性本人女性本人にもお礼の言葉を述べるシーンなどがあります。参考までに一般的な例をご紹介します。

1、両家が集合する

事前に伝えておいた待ち合わせ場所に、両家が集合します。結納の場所がわかりにくいようであれば、わかりやすい場所を待ち合わせ場所に設定しましょう。全員が揃ったら、結納を行う場所まで案内します。

2.男性側女性側の順に入室して、結納品を飾る

和室であれば床の間や床の間の前、床の間のない和室や洋室であれば会場の入り口から遠いところが結納品を飾る場所となります。上座には男性側、下座には女性側の結納品を目録に書いてある順に飾ります。

3.両家挨拶

準備が整った頃合いを見計らって「本日は、よろしくお願いいたします。」と一言挨拶を交わします。席は結納品を並べた場所の前に、それぞれ本人、父親、母親の順です。家同士の結納となる場合は、父親、母親、本人の順に座ります。

4.はじまりの挨拶

仲人や会場のスタッフに進行を依頼しない場合には、男性側の父親が結納の始まりを告げる口上を述べます。

「このたびは、よいご縁を頂きまして誠にありがとうございます。早速ではございますが、結納の儀を執り行わせて頂きます。」などと言います。

5.男性側の結納品を贈ります

男性側の母親が結納品を女性本人の前に運んだら、男性の父親より「結納の品でございます。幾久しくお納めください。」と口上を述べます。家同士での結納である場合には、受け取りも互いの両親となります。

6.女性側が目録をあらためます

女性本人が「拝見いたします。」と言って、目録を開きます。女性側の父親、母親も目録に目を通したら、女性本人から「ありがとうございます。幾久しくお受けいたします。」とお礼を述べます。

7.女性側が受書を渡します

贈られた結納品を女性側の母親が正面に運び、用意しておいた受書を持って、男性本人の前に置きます。女性側の父親が「受書でございます。お納めください。」と述べます。

8.女性側の結納品を贈ります

続いて、結納返しです。女性側の母親が、結納返しの品を男性本人の前へ置きます。女性の父親が「結納の品でございます。幾久しくお納めください。」と口上を述べます。

9.男性側が目録をあらためます

男性本人が「拝見いたします。」と言って、本人、男性側の父親、母親の順に目録に目を通します。最後に男性本人が目録を台に戻して「ありがとうございます。幾久しくお受けいたします。」とお礼を述べます。

10.男性側が受書を渡します

男性側の母親が、結納返しの品を正面に運び、用意しておいた受書を持って、女性本人の前に置きます。男性側の父親が「受書でございます。お納めください。」と述べます。

11.男性側の父親が結びの挨拶をします

婚約指輪、婚約記念品があれば、お披露目を行います。一段落したところで、男性側の父親が「おかげ様で、結納が滞りなく済みました。今後ともよろしくお願い申し上げます。本日は、誠にありがとうございました。」と挨拶します。続いて女性側の父親が「こちらこそ、誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。」と返礼を述べます。これで、結納が終了です。

結納は婚約の儀式です。儀式の間、私語は控えるようにしましょう。

結納品は風呂敷に包みます。結納前の包み方は、結び目をほどくことがないように、袱紗(ふくさ)と同じように包みます。結納後、受け取った品は結び目がほどけないように固結びにします。結納が縁を結ぶ儀式であることから縁起を担いで受け継がれるしきたりのひとつです。

このあと、記念撮影をしたり、食事会の会場へと移動したりします。食事会の席では、両家の家族だけでアットホームな食事の席となるようです。話題としては、挙式・披露宴を行う予定がある場合には、両家の希望などを話題にして聞いておくと今後の打ち合わせがスムーズです。食事会の場で細かい打ち合わせをしようとしてしまうと、懇親の意味合いが薄れてしまいます。挙式・披露宴に向かって両家の気持ちを合わせるような流れで会話を進めましょう。

ホテルの結納パックの場合、会場スタッフが進行を務めることも

ホテルの結納パックには、会場のスタッフが結納品の移動をしてくれたり、進行を務めてくれたりするプランもあります。両家の負担が減るため、大変便利です。わからないことがあっても事前にスタッフに質問することができるため、安心も得られやすいようです。挙式・披露宴を行っているようなホテルであれば、結納パックを提案しているケースが多いようです。

ホテルなどを会場にした場合は、洋室を選ぶこともできるため、イスに腰かけて結納を行うことも可能です。和室の場合は正座で結納を行うことが基本となるため、正座に慣れていない人にとっては洋室での結納のほうが体への負担が少なくなるとして人気です。座る順や結納品を飾る場所に気を付ければ和室でも洋室でも結納は同じように行うことができます。


結納略式とは|段取りや結納品の内容は?

結納金を受け取ったら

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
次のページ
ウェディング診断

アプリで記事を保存・購読