結婚式に不参加?新郎新婦を傷つけない自然な欠席理由やその後自分が招待するときのマナー
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欠席を伝える時の基本的マナー
欠席だから相手に申し訳ないし、期限ぎりぎりに返信しよう、というのはかえって迷惑がかかる可能性があります。それでも、すぐに欠席を伝えてしまうと「そんなに行きたくないのか」と思われてしまうこともあります。
そこで、招待状が届いたら、欠席の返信を出す前に、まずは電話やメール、SNSでもいいのでお祝いの言葉を伝えましょう。その時に、どうしても調整はするが都合がつかないかもしれないから行けないかもしれない、と伝えておくとスムーズです。相手も、それなら仕方ないと分かってくれることもあります。
改めて返信はがきを出すのは、それから1週間くらい間をあけてからにしましょう。また、はがきには出席できないこととお祝いのメッセージを書いておきます。
不参加の時のご祝儀はどうするのか
問題となるのが、ご祝儀です。金銭的なことが理由で断る人は、欠席ならご祝儀もなくなるからいいや、で済ませていいわけではありません。実は、欠席でもご祝儀などを渡すのが一般的なマナーだと認識している人は多く、現代の若者でも、欠席するのに何もなしはマナー違反だ、と感じる人も多くいます。
金の切れ目が縁の切れ目という言葉もある通り、今まで築いた関係は結婚式の対応で簡単に切れてしまうという話はよくあります。結婚式の不参加でご祝儀を渡さなくてもいい場合がないわけではありません。
例えば、相手との関係性がほとんどなく、今後も付き合いはなくてもいいと思うのであれば渡さなくてもいいのですが、このようなことをすれば式後に知人にこのことが知れ渡り周りの人との関係まで崩れてしまうことがあります。あまりに非常識な態度は、新郎新婦から親しい友人へ情報が回ることもあるからです。そのため、ご祝儀を渡さないという選択は極力避けた方がいいです。
さて、結婚式に参加するときの相場は3万円ですので不参加でもそのくらいは出すべきなのかと考える人もいますが少し違います。3万円のうち2万円分はおもてなししてもらったお返しであるため、料理を食べたり引出物をもらったりするわけでもないのにその分まで渡す必要はありません。
大体の場合は、5千円~1万円を渡しますが、相場やきりのよさを考えると1万円がちょうどいいです。
ただ、時と場合によって金額は変動します。まず、自分の結婚式は来てもらっているのに相手の結婚式には不参加の場合です。この時は頂いた額と同額を送るのがマナーです。自分は来てもらってご祝儀を貰っているのに、今回は不参加で1万円しか渡さないというのは人間関係がこじれてしまう可能性もあります。
また、招待状が届いてから式まで1ヶ月以上ある場合は1万円かそれ相当のプレゼントでも大丈夫です。逆に、式までわずかしかないタイミングでの欠席や、急なキャンセルの場合は既に食事などの手配が済んでしまっていることもあるため、渡す予定の額をそのまま渡すのがマナーです。相手は参加か不参加かわからないため準備してくれている可能性が高いためです。
不参加の際のご祝儀を、直接口座に振り込んだり参加する知人にお願いして代わりに持って行ってもらったりするのは失礼です。基本的には手渡しにするか、遠方であれば現金書留にて送付します。
昔はお日柄や、おめでたいことは午前中に、というしきたりがありましたが、今はそもそもそういったことを気にする人も少ないため相手が縁起を気にしないタイプであれば、遅くても式1週間前までに渡すようにしましょう。
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