ご祝儀袋のマナーとは?表書きの書き方と中袋の書き方
アプリで記事を保存・購読
ご祝儀の包み方
ご祝儀は中袋に向きを揃えて入れます。お札に描かれた人物の顔が上、表側に来るように入れてください。新札を準備するのがマナーですが、仕事の都合上銀行や郵便局の窓口に行くことが難しく、新札が用意できなければ、アイロンをかけてシワを伸ばすという裏ワザもあります。
また、当日式場のフロントで両替してくれることもあります。事前に式場に問い合わせて確認しておくとよいでしょう。
中袋は基本的にのりづけが必要ありませんが、「封」と印刷されている中袋の場合はのりで封をしてください。中袋に金額と氏名、連絡先を記入し、お金も入れたならば、上包みに包みます。中袋の表側と上包みの表側が同じ向きにくるように包みます。
上包みの裏側はお祝い事では上向きに折り返すのが決まりです。「喜びは上を向く」と覚えましょう。裏側を下向きにすると弔事の意味になってしまいますから、間違えないようにくれぐれも注意してください。
ご祝儀袋はそのままポケットやバッグに入れて持ち歩くのではなく、袱紗(ふくさ)に包んで持参します。受付で袱紗から出して畳んだ袱紗にご祝儀袋を乗せて渡すのがマナーです。
袱紗の選び方、包み方にもマナーがありますので注意が必要です。
▽ご祝儀マナーの関連記事はこちら
ご祝儀袋トラブル
「字が下手だから書きたくない」「筆ペンできれいに書けない」というお悩みは少なくありません。もちろんきれいに書ければベストですが、無理にきれいな字を書かなくてもOKです。
読みやすい楷書で丁寧に書いてあれば大丈夫です。しっかりと濃く書いてください。自信がなければ、毛筆や筆ペンよりも使いやすいサインペンで書くと良いでしょう。
どうしても自分で書くことができない、書きたくないという人は、家族や友人の字の上手な人に代筆を依頼することができます。ご祝儀袋の代筆サービスを活用することもできます。
Amazonや楽天などネット通販でご祝儀袋を購入すると、代筆サービスがついていることもあります。購入の際に氏名や金額などの必要事項を伝えると、プロの方がご祝儀袋に記入してくれます。ただし、納期まで1週間前後かかることが多いので、余裕を持って利用しましょう。
大きな文房具店であれば、同様の代筆サービスを行っている事があります。
自宅にパソコンかタブレットとプリンターがあれば印刷してもOKです。ご祝儀袋に直接印刷するのは難しいので短冊に印刷しましょう。ご祝儀袋の宛名ソフトを活用しても良いでしょう。
結婚式に出席する機会が多い方には、のし袋用スタンプを使うことをおすすめします。姓のみ、夫婦連名、社名入りなど市販されているので一つ購入しておくと便利です。スタンプを押すだけなので簡単です。
ご祝儀袋に記載する際に間違えてしまっても、修正液や修正テープを使うのはマナー違反。もったいないですが、新しいものを買って、書き直してください。
たった一文字の間違いであっても、間違いは間違い。書き損じがないように、事前に紙や封筒に書いて練習してみましょう。
中袋を書き損じてしまったという場合は、中袋だけを購入すればOK。白無地金封を使えば大丈夫です。白い無地のシンプルな封筒を中袋代わりに使うこともできます。ただし郵便番号を記入する部分の枠がすでに印刷されているものは避けます。
封筒の代わりに和紙にくるんでもかまいません。紙幣の人物画が正面の真ん中にくるように丁寧に包んでください。和紙がなければ習字の半紙にくるんでもかまいません。コピー用紙を使うのもアリだという人もいますが、できれば避けた方が良いでしょう。
マナーや礼儀なんて面倒…と思っても、やはりお祝いの気持ちを伝えるために正しいマナーは欠かせません。正しいマナーを知ることは、大人であること、社会の一員であることを示すことでもあります。
マナーを守って正しいスタイルでご祝儀を渡し、気持ちよくお祝いしましょう。
▽結婚式に招待されたときのマナーについてはこちら