結婚式の演出ライスシャワーの意味や起源は?方法や作り方は?
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神聖な結婚式を終え、チャペルから出てきた幸せいっぱいの新郎新婦に向かって、ゲストがお米を振りかけるライスシャワー。
欧米では大切な結婚式の演出の一つですが、どんな意味があるのかご存知ですか?
おしゃれで素敵な演出ですが、どんな方法で行うのでしょうか。またどんなことに注意すればよいのでしょうか。
ライスシャワーの意味は?起源は?
ライスシャワーとは、結婚式を終え教会から出てきたばかりの新郎新婦に、お米をまるでシャワーのように振りかける一種の儀式です。
1粒のお米を田んぼに撒くと、1本の稲からは1000粒以上の米粒が収穫できます。
ですから、お米は豊作の象徴。つまり、ライスシャワーには子宝に恵まれますようにという意味が込められています。
また、豊かさの象徴でもあるので、これからの人生で食べるものに困らないようにという意味もあります。ライスシャワーには、新郎新婦を祝福する意味や、幸せを願う気持ちが込められているのですね。
ライスシャワーの起源は古代ローマです。意外なことに、キリスト教がローマの国教になる以前にできた習慣なんですね。
教会で行うイメージが強いので、キリスト教の儀式だと思っている人も多いですが、実はキリスト教とは無関係です。古代ローマ時代には、主食の小麦を結婚するカップルにかけて、食べ物に困ることがないように、生活に困らないようにと、一種のおまじないとして行っていたようです。
そのうち、小麦からお米に代わってヨーロッパへ、そしてアメリカへこの習慣が伝わりました。インドでもライスシャワーを行うのが一般的で、1回の結婚式でなんと2㎏以上のお米を投げるのが普通だそうです。
ライスシャワーに似た習慣に、花びらを新郎新婦に振りかけるフラワーシャワーがあります。フラワーシャワーが最初に行われたのはイギリスのエリザベス1世の結婚式で、花の香りが悪魔を遠ざけるということから、魔除けの意味で行われたようです。
世界中に、結婚式で新郎新婦に、何らかのものをシャワーのように浴びせかける習慣があります。たとえば、アフリカのある地域では、新郎新婦にお金を投げる習慣があります。
これは、新婚カップルがお金に困ることがないようにという意味があります。
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ライスシャワーの作り方は?
基本的なライスシャワーは、生のお米をそのまま振りかけるのですが、炊く前の生米は硬くてあたるとけっこう痛いですよね。また、ベールや髪の毛のすき間に入ったり、地面に落ちたお米を掃除するのが大変です。
ですから、お米を包んだり袋に入れて投げるのが一般的です。小さめにカットしたチュールにお米を少量(5、6粒程度)包んで、幅が細いリボンで縛ります。
要するに、てるてる坊主を作る要領で作ります。あるいはオーガンジーで作った小さな袋に入れることもできます。使うお米は精米前のお米でも精米後のお米でも、どちらでもOK。
投げた時にきれいに見えるように、チュールにお米とスパンコールや、星型やハートの形に切った厚紙を一緒に包むと綺麗ですよ。また、チュールの色やリボンの色を、新婦の好きな色や、ブーケに使われている花の色に合わせるのもおすすめです。
1色だけでなく、何色か用意するといいですね。チュールの色は、薄いピンクやブルーなどのパステルカラーがおすすめです。白いドレスに映えます。
ライスシャワーを手作りするなら、軽く作るのが重要です。重いと投げた瞬間にすぐに下に落ちてしまいます。ふわっと舞うように、軽く軽く作りましょう。
投げたときにお米が飛び出さないように、チュールの目が細かいものを選んでください。チュールは5㎝×5㎝くらいの正方形にカットしたものを使うといいでしょう。リボンは外れないように固く結んでください。
手作りすれば、材料費は数百円から1000円くらいですむので、かなりコストが抑えられます。自分たちで作る時間がない場合は、ネットショップなどで販売しているのを購入してもいいですね。
ライスシャワーの方法は???