2020.2.19

婿と婿入りの違いは?マスオさん?婿の場合の結納と結婚式のやり方をご紹介!

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結婚すると、多くの女性は姓が変わり夫と同じ苗字になります。私がブライダルの仕事を始めてから数年経ちますが、ほとんどの場合、女性側が男性の姓を名乗る嫁入りを選択しています。
しかし、まれに男性が苗字を変えることもあります。いわゆる婿になる場合です。二人で作る戸籍の姓を女性側の姓にし、男性が女性側の姓を名乗る場合が一般的に「婿入り」とされています。

婿取りの場合には、通常目にする機会の多い一般的な挙式スタイルとは少し異なる点があります。
私が結婚式に携わってきた中で見た、婿取りの挙式スタイルの紹介と結納について、また、婿とはいったいどういうことなのかをご紹介していきます。

目次[]
  1. 婿と婿養子の違い
  2. 婿養子の選択
  3. 婿養子のメリット
  4. 婿養子のデメリット
  5. 婿養子の場合の結納
  6. 婿養子の結婚式
  7. 結婚式や結納は両家で話し合い

婿と婿養子の違い

婿というと、パッと思いつくのは国民的アニメサザエさんに出てくるマスオさんでしょうか。しかし実はマスオさん、婿でも、婿養子ではありません。ただ、サザエさんの実家で一緒に暮らしているだけで、サザエさん共に苗字は「ふぐた」というマスオさんの姓を名乗っているのです。

戦前の日本では「嫁入り」と「婿入り」という制度がありましたが、現在の法律では廃止されています。しかし言葉だけが現在も残っている状況です。
婿とは、簡単に言えば女性側の姓を選択することです。ですが法律的には婿入りという言葉は存在しないため、夫側の姓を名乗ることももちろん可能です。法的な定義はなく、あくまでも一般的な考えということです。

苗字の他に、もう1つ大きく違うことがあります。それは戸籍です。結婚する際、法律婚を選び入籍する場合は戸籍を2人で新しく作成します。その際に、戸籍筆頭者が妻になります。
世帯主は基本的に収入の多い方がなりますので、この戸籍筆頭者は妻でも夫でも問題ありません。

しかし、一般的な婿入りと異なり、「婿養子」の場合はしっかり法律が絡んできます。
婿入りの場合、現代の日本の法律では婿入りの制度が禁止されており、妻側の姓を選択するだけの話とされているのですが、婿養子の場合は妻の両親と養子縁組を行うため必ず妻側の姓を名乗ることとなります。
養子縁組をしているため、実子同様に妻の両親の扶養義務も財産の相続権も持つことになります。

婿養子の選択

結婚すると、必ず夫か妻のどちらかの姓を選択します。夫婦別姓を希望する動きも多く見られていますが、現在の日本の法律では夫婦別姓は今のところ認められていません。
夫側の苗字を選択するケースが非常に多いですが、事情があり妻側の苗字を選択するというケースも存在しています。

・婿養子の理由
婿を選択する事情は様々ですが、以前私が見たカップルの事情は、妻側が一人娘で先祖代々の土地を継ぐ必要があったケースがありました。また、家業を継ぐなどといったケースもあるようです。
婿養子をすると、養子縁組を行った妻の親が所有している権利に対する相続権が得られるため、このような場合に婿養子を選択するケースが多いようです。

婿養子はせずとも女性側の姓を選ぶ理由として、女性軽視への批判からあえて苗字を変えないという意見を持った夫婦も見たことがあります。

婿養子のメリット

婿養子の場合のメリットは事情によって様々ですが、私が見たケースから考えられるメリットをいくつかご紹介します。

・両家から大切にされる
男性側の実家とよくあるトラブルの1つである、嫁姑関係が少ないということがまず一つ挙げられます。「嫁入り」という制度がなくなったあとでも、妻は「男性側の家に嫁ぎに来た」という扱いを受けることが多いですが、婿養子を選択するとその意識が両家の両親から薄れるのです。

私がお会いした婿養子のご夫婦も大変仲が良く、妻側の両親からも金銭面も含め大切にされているようでした。
妻側の土地に家を建ててもらい、敷地内同居という形をとっていました。この家庭が円満であったのは、同居という形をとりつつも夫婦のプライベートを守っていた工夫をしていたことも大きな要因でしょう。

・妻の実家と自分の実家両方お財産相続権を持つ
妻側の実家と養子縁組をしても、自分の実家との関係が途絶えたわけではありません。そのため、自分の実家の財産相続権はそのまま持っています。
ただ、このことはあまり知られていないため、先ほどご紹介した婿養子夫婦はご主人の実家との関係も良好でしたが、最初に婿養子の話が出た時は夫側のご両親に抵抗があったと話していました。

婿養子のデメリット

婿入りも含め、婿養子は一般的ではありません。そのためデメリットもあります。

・理解が得られにくい
婿養子と聞くと、抵抗を持つ親御さんが多い印象があります。それ故、なかなか結婚に踏み切れないカップルがいました。
2人だけの挙式を希望されていて、その理由がご主人側のご両親が婿養子を認められず、式に参加したくないと話しをしているためでした。ご主人も自分の両親をないがしろにしているような気持ちがあると式に前向きになれないようで、最終的には挙式をあきらめたようです。

・妻側と自分の実家両方の扶養義務が発生する
財産相続権ももちろんですが、実子同様に扶養義務も発生します。そのため、どちらの家も見なくてはならず介護問題で直面した時仕事との両立などで苦労する場合があります。
しかし、これは事前の準備や公的なサービス利用などで負担を軽減することもできます。また、通常の結婚でも夫婦で互いの両親を看ることも少なくないため、婿養子だけのデメリットというわけではありません。

・万が一の場合手続きが多い
万が一離婚になった場合、離婚手続き以外に養子縁組解除の手続きも行わなくてはなりません。そのため、通常の結婚よりも何かが起きても離婚という決断をしにくくなってしまうでしょう。

▽婿養子のメリット・デメリット関連記事はこちら

婿と婿養子の違いって?メリットやデメリットも合わせてご紹介!

婿養子の場合の結納

口約束ではない結婚の約束で、両家との正式な結婚の取り決めの際に行うのが結納です。最近は顔合わせのみで、結納を行わないカップルも増えてきたように見えます。
婿養子の場合、通常の結納とは少し勝手が違うのでそれについて紹介します。

まず通常の結納ですが、こちらは正式結納と略式結納があります。正式結納は伝統的な結納で、結婚がまだ家同士の結びつきという形だった頃のお見合いの名残が残っています。
現在は自由恋愛で結婚する場合がほとんどですが、昔は家同士で相手を決め仲人をたてたお見合いから結婚するという流れでした。そのため、正式結納では仲人が互いの家を行き来し、結納品を取り交わします。

現在は家同士の負担も大きく、このような形をとる結納は私も見たことがありません。結納を行う場合、現在多く見られるのは「略式結納」です。
両家が集まり結納品を取り交わす結納で、ホテルやレストランでこの略式結納の結納プランを設けている場所も多くあります。

・婿養子の場合の結納は
婿養子の場合「婿にもらう」という形をとるため、通常とは反対になります。通常男性側の家で用意する結納金も女性側で用意します。金額については、相場よりも2倍くらいになることが多いです。
結納品も女性側で用意します。結納飾りの色も、赤ではなく緑や青になります。ただ、これは両家による話し合いで変わることもありますので、しっかり相談しましょう。

・結納返し
通常の結納で女性側が用意する結納返しはスーツやネクタイ、腕時計などですが、婿養子の場合は女性側が喜ぶような品物を用意すると良いでしょう。この辺りも二人でしっかり話し合って決めるようにしましょう。

婿養子の結婚式

婿養子の場合、結婚式の流れなどに変わりはありませんが、立ち位置や読み上げ方など若干違いがあります。

・宛名がすべて通常と逆
招待状の宛名、披露宴会場の両家の名前等、通常の式では新郎側が先になります。しかし婿養子の場合、新婦側が上になります。

・司会からの紹介も新婦から
披露宴の中で、司会者から両家の名前が読み上げられることがありますが、その場合も新婦が先です。また式に先立って行われる親族紹介も、通常は新郎側からになりますが婿養子の場合は新婦側からになります。

・立ち位置が逆
新郎新婦が披露宴会場で座る高砂席の座り方も、通常と逆です。正面を向いた状態で、新婦が左側、新郎が右側になります。ゲスト席も新婦が左側、新郎が右側です。

・披露宴両家代表は新婦側
披露宴がお開きになる際の、両家代表謝辞は新婦側から新婦の父が行います。また、主賓挨拶も新婦側からになります。

▽顔合わせに関する記事はこちら

両家顔合わせを成功させたい!失敗しないための準備やマナーを徹底解説

結婚式や結納は両家で話し合い

私が見た婿養子夫婦の結婚式は、通常とまったく違いはありませんでした。ただ、招待状を両家両親の宛名で発送している夫婦もありました。
両親の宛名で招待状を出すことは通常の結婚式でもあることです。結婚式はあくまでもお披露目なので、婿養子であることを全面に押し出す必要もありません。2人でまず話し合い、納得のいくスタイルを見つけるのが1番でしょう。

私の知人で婿養子になった男性もいますが、婿養子はまだ一般的でなく、式を挙げるまでに長い時間がかかりました。現在において家同士の結婚というイメージは少なくなってきてはいますが、結婚後は2人だけがよければ良いということはよほどのことがない限りはありません。

例え両親と同居していなくても、帰省時の親子関係や親戚関係もあれば、子どもが生まれれば子どもを介した付き合いも出てきます。長い時間にわたって家の付き合いがある以上、家の事情も考慮し2人で決めていかなくてはいけません。

妻の家で妻の両親と同居をしなくてはならない、妻側の家業を継ぐ必要がある、妻が一人っ子で苗字が途絶えてしまうなど出てくるかもしれません。反対に、同様の事情で夫側でも「婿は困る」というケースもあるでしょう。

また、妻や夫本人同士でも意思があります。デリケートな問題のため、とにかくよく話し合うことが一番大切です。
私が見た結婚式の中で、式当日の朝に控室で言い争いをしている親御さん同士を見たことがあります。それは極端な例ですが、一生に一度の晴れの日を台無しにしないためにも、2人の今後のためにも、事情と意思を上手に叶えて2人らしい形を見つけるのが良いでしょう。

▽結婚報告に関する記事はこちら

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