
【ご指導ご鞭撻】~よく聞く締めくくりの言葉の正しい意味は?例文も含めてご紹介*~
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具体的な指導を求めるとき
「ご指導ご鞭撻」は長い期間での指導や応援をお願いするときに使う言葉です*
ですので、具体的なアドバイスを求めるときに「ご指導ご鞭撻」を使うのは避けましょう。
<例文>
会議のレジュメを作成しましたので、ご確認の上、修正点等ご指摘ください。
自分を主語にして使うこと
目上の人に使う場合でも自分を主語にして使うのは間違いです。
<例文>
私は内容について意見することもありますがよろしくお願いします。
自分の身内で自分よりも目上の人に対して使うこと
自分の身内で自分よりも目上の人(両親や祖父母)に対して指導を求めるときには「ご指導ご鞭撻」は適していません。
<例文>
今後も母がご迷惑をおかけするかと存じますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
「ご指導ご鞭撻」を使う際の注意点
今後、関係のなくなる人には使わない
「ご指導ご鞭撻」は、“今後もよろしくお願いします”という、持続的な関係を見据えたフレーズになります。ですので、今後は関係が続かなくなるお別れのシーンなどで使うと不自然です。
前述の通り、「ご指導ご鞭撻ください」とは「これからも指導をお願いします」という意味です。今後も関わるということが前提のため、転職や転居を控えている人に対して使うと不自然なこともあります。また、「ご指導ご鞭撻ありがとうございました」と過去形で使うと、矛盾を感じる方も少なくありませんので、注意しましょう。
しかし、お世話になった先生や上司など、これからも関係が続くだろうと見込む人に使うのは問題ありません。
具体的な意見が欲しいときは別の表現を使おう
「ご指導ご鞭撻」は、格式ばった挨拶に用いられる定型句です。日常で使うことはほとんどありません。日常の業務などで「この企画書についてご指導ご鞭撻よろしくお願いします」というのは不自然です。「この企画書について気になる点をご指摘ください」などとしましょう*
まとめ
謙虚な気持ちを表現できる便利な言葉、「ご指導ご鞭撻」の意味は理解できましたか?
結婚式やビジネスシーンなど、これからも付き合いが続く相手に対して使うことの多い言葉です。意味をしっかり理解した上で、失礼のないように使えるといいですね*
周囲に対して「教えてください」「見守って応援してください」という気持ちを抱き続けていれば、感謝を伝える際などに、おのずと出てくる表現なのではないでしょうか。
謙虚な気持ちと相手を敬う心を伝えられる便利なフレーズなので、ぜひ仕事の場面でも活用してみてはいかがでしょうか。