
【つきましては】~2つ意味があることを知っている?言葉のもつ意味と使い方を例文も含めてご紹介*~
アプリで記事を保存・購読
「つきましては」は目上の人にも使っても良い?
「つきましては」は、上司や取引先に対して使用できる表現です。
「〜については」「〜に関しては」「そこで」「そのため」「それ故」の丁寧語になりますので、むしろ目上の人には「つきましては」を使用する方が良いでしょう。
話の流れとして、この後に依頼内容が続きやすいという傾向はあるものの、これはただの接続詞としての役割しかもちませんので、目上の人の前でも使うことができます。 また、もう1つの「ついては」に「ます」が付いた、いわゆる丁寧語の「つきましては」は、丁寧語なので、「つきましては」は上司に対して使用しても問題ありません◎
「つきましては」の類語は?
何度も同じ言葉を使うのは不自然に感じてしまうこともありますよね。
そんな時は以下で紹介する類語を場面に合わせて使い分けるのが良いでしょう*
「○○に関しましては」
「○○に関しましては」は「つきましては」と同様、 「○○に関しては/○○については」を丁寧に言い換えた表現ですので、目上の人にも類語として使うことができます。
例文:予算の件に関しましては、明日中に提出させていただきます。
「○○するにあたりましては」
これは「○○するにあたって」を丁寧に言い換えた表現で、「つきましては」の類語ではありますが、ニュアンスに差が出る場合がありますので 文脈に注意して使うようにしましょう。
例文:その調査をするにあたりましては、細心の注意を払われてください。
意味としては「その調査につきましては、細心の注意が必要です。」となりますが、「するにあたりましては」を使うことでやや複雑に聞こえてしまいます。
間違いやすい「つきましては」と「おかれましては」の使い分け
「つきましては」と似ている表現として、「おかれましては」という言葉があります。
「つきましては」もしくは「おかれましては」の前の部分に入る対象によって使い分けが必要になります。
「○○につきましては」:話の内容そのものや事柄を指す時に用いる
「○○におかれましては」:人や場所、会社などを指す時に用いる
「つきましては」はそれまで話していた物事に関して、「おかれまして」は人に関して使うため、それぞれ使える場面が異なります。
<例文1>
先日の企画につきましては、追って連絡をいたします。
<例文2>
〇〇様におかれましては、公私を問わずお付き合いいただき、多くの貴重な経験をさせていただきました。心より感謝申し上げます。
上記の例文の場合、「〇〇様につきましては」とすると、失礼な印象を与えてしまうため、「おかれましては」を用いるようにした方が良いでしょう。
メールや文書で書くときは?