
仲人?高砂?時代とともに変わる結婚式…「高砂」の在り方についてご紹介します◎
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「高砂」とは新郎新婦が着席するメインテーブル
高砂とは結婚式で新郎新婦が就くメインテーブルのことで、高砂席ともいいます。
高砂が作られたのは、約600年前まで遡ります。婚礼の際、
新郎新婦が末永く幸せに暮らすことを願って謡われた能が由来となっています。
「結婚式の主役は新郎新婦」ということを表すため、
高砂の背景には鮮やかな金屏風が立てられ、
ゲスト席より一段高い位置に席が設置されていました。
そのためゲストが新郎新婦をやや見上げるような造りになっていました。
しかし最近ではゲストと同じ目線で、「なるべくゲストの近くでおもてなししたい」
と考える新郎新婦が増え、高砂をなくして自由なスタイルで挙式を行うことも多くなりました。
金屏風の前で一段高いところに並んで座る―そんな格式ある高砂のイメージが、最近は変わってきています。
自由にアレンジして楽しむ高砂へ
昨今、新郎新婦がお好みで高砂を飾り付け、理想の結婚式のイメージや自分たちらしい
スタイルを表現することが増えてきています。昔よりぐんと自由度が高くなり、
新郎新婦自身だけでなく、招待されたゲストたちの目にも楽しい空間をつくることができ、
「映える」ショットとしてさまざまな撮影が楽しめそうですよ。
また、アットホームな雰囲気で行いたいということで、
新郎新婦がゲストと同じテーブルを囲むという、
高砂自体をなくした結婚式もでてきています。
これはこれで楽しめるのですが、会場の大きさや招待人数によっては、
高砂を作って一段高くしておかないと、
後ろのゲストたちから新郎新婦の様子が見えなくなる可能性があります。
一番後ろの席には、一般的に新郎新婦の両親をはじめ家族が座ります。
人生に一度のウェディング。しっかりと晴れの姿を目に焼き付けておいて欲しいですよね。
会場の一番後ろから全体を見てみて、
どの位置からでも新郎新婦がはっきり見えることを念頭に置いて、
高砂の有無を決めましょう。
そんなわけで、今や高砂席といっても格式高いものから
カジュアルなものまでさまざまに作ることができます。
お二人の好みや考え方に合った高砂アレンジをしてみてはいかがですか?
格式を押し出した高砂スタイル
会社関係のゲストの数が多い場合や、
年配の招待客が多い場合に好まれやすいです。
ホテルウエディングで定番になっている高砂のように、
スタンダードな作りで会場の前側にゲストの目線より
一段高く椅子とテーブルを置きます。
新婦のドレスや会場の雰囲気に合わせた花で華やかに飾り付け、
新郎新婦を一層目立たせるスタイルです。
ゲストも交えて楽しむ高砂スタイル
テーブルを使わずにソファなどで作るカジュアルスタイルも人気です。
テーブルをなくすことで心理的な壁もなくなり、
新郎新婦がゲストとの間を気軽に行き来でき、
ゲストも新郎新婦へのアプローチがしやすいです。
テーブルがないため、ソファの後ろやサイドにリボンやバルーン、
チュールなどで装飾をしておしゃれに華やかさをプラスします。
お花の種類はパステル調やビビッド、ナチュラルなものまで
さまざまなのでお好みのテイストを自由に選びましょう。
レストランでのウェディングや少人数でアットホームな雰囲気で行う場合にもってこいです。
家族婚なら高砂なしもOK