
国際結婚カップルの海外挙式・ロンドンのシーク教寺院でインド結婚式
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ロンドンでインド結婚式
海外挙式、しかもロンドンでと聞くと大きな教会で真っ白いウェディングドレスを着て行うイメージでしょうが、私たちの結婚式は全てインド式でした。一旦日本に帰国した私は、インドの婚礼衣装を夫と相談しながらオンラインで2着オーダーしました。
インドの伝統的な花嫁衣装はベースは赤色でさまざまな刺繍や装飾がなされた、とても豪華なものです。また披露宴用にも別の衣装が必要で、これもできるだけ華やかなものにするようにとママからの指示がありました。衣装は自分の身体に合わせるため、サイズを計り、そのサイズに仕上げてくれるセミオーダースタイルでした。
メールで何度も細かいやりとりした後にインドからの空輸便で送られてきました。日本人かの感覚からすると45歳の花嫁がこんな派手な衣装を着るの?とびっくりされるような衣装を含め、結婚式まで夫はインド、私は日本という状況の中、なんとかロンドンでの結婚準備を整えたのでした。
私の両親、家族、友人たちもロンドンでの挙式に参列してくれたため、日本の女性陣もまた同様にインド服ドレスを準備しました。母はこんな派手なのを着るの?といいつつ、少し嬉しそうでもありました。
何日も続くインドの結婚式
結婚式は1日、なんだったら数時間で終わるものというイメージもインドの結婚式には通じません。結婚式の数日前から、色々と伝統行事があり、それはそれは派手に親戚縁者が集まり続けるのです。夫の実家は自宅を開放し、裏庭には巨大なテントを設置し、日夜イベントを開催していたのでした。
でもそのおかげで結婚式当日までに日本から来た両親を伴って彼の実家を訪れ、たくさんの親戚たちに挨拶することができました。両親も温かいインド人ファミリーのもてなしに感銘を受け、心から娘の結婚に安心できたようでした。
特に大切な行事の一つとして、メヘンディ(ヘナタトゥー)があります。結婚式やおめでたいことがあるとメヘンディアーティストが家に呼ばれ、植物のヘナを使ったアートを手足に施すのです。邪悪なものから身を守り、幸運をもたらすといわれるメヘンディは新婦だけでなく、イベントに参加しているほぼ全ての女性が施しますので、みんなでわいわいどんなデザインにする?などいいながら盛り上がるとても楽しいイベントでした。
私と母が女性陣に混じってメヘンディを施してもらっている間、父はなぜかターバンを巻いたインドのおじさん二人に挟まれ、長い間3人で話し込んでいました。
英語があまりできない父ですが、あとで何を話していたかと聞くと、二人の家族構成を聞いていたとのことで具体的な内容が完璧だったのでとても驚きました。言葉が通じなくても、ハートで会話できるんだなぁと嬉しくなったものです。
仲良くなった3人のおじさんたちは後日の披露宴でも仲良く肩を組んで楽しそうに過ごしていました。
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シーク教寺院での挙式