2019.9.18

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【結婚式挨拶】新郎謝辞の例文と書き方のポイント

結婚式当日
farnyオフィシャルライター
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結婚披露宴において、新郎謝辞は締めの挨拶にも代わる重要な意味を持つ役割です。とはいっても、多くの人にとってそれは初めての経験であり、どのような挨拶をすればいいのか悩むことも少なくありません。この記事では、新郎謝辞をするにあたって把握しておくべきポイントを紹介します。

新郎謝辞の書き方のポイント

新郎謝辞の時間

新郎謝辞は、長くても3分程度にまとめると印象がよくなります。多くの場合、新郎謝辞が行われるのは家族への手紙やプレゼント、親の両家代表挨拶の後であり、ゲストにとってはふたりとその家族を集中して見ている時間です。人間の集中力はそれほど長く続きません。手紙から締めまでは15分程度がベストであり、それを超えると間延びした印象になってしまいます。

手紙に5分、プレゼントに3分、両家代表挨拶に3分と仮定すると、3分の新郎謝辞でおひらきという時間配分が望ましいでしょう。もっとも、式場によって時間配分は異なるため、プログラムが仕上がった段階で、新郎謝辞にどれだけの時間が割り当てられているか確認することが重要です。

3分の挨拶をする場合、文字量は原稿用紙2枚半程度の1000文字と考えていいでしょう。一般的に、1分のスピーチは原稿用紙1枚程度といわれていますが、結婚披露宴という性質上、ゲストから何らかのリアクションがあったり、一礼などを挟んだりすることで、それほど多くの文字量を読むことは難しくなります。伝えたいことがたくさんあったとしても、要点を絞って簡潔に、かつわかりやすい文章に仕上げましょう。

新郎謝辞のNGワードに気をつける

新郎謝辞に限らず、結婚式には使用するべきではないとされる「忌み言葉」があります。具体的には、死を連想する言葉や不吉、不幸をイメージさせる言葉のことです。古くはこの「忌み言葉」を非常に重視する流れがあり、使ってはいけない言葉が数多くありました。「死ぬ」「苦しむ」「別れる」「最後」「切る」など、わかりやすいものから「出る」「帰る」といった、ぱっと聞いただけでは何の理由があって忌み言葉とされているのかわからないものもあります。

また「分けられる(別れる)奇数は使用すべきではない」「再婚を連想させるから、同じ言葉を二度使うべきではない」など、使ってはいけない範囲がかなり広く定義されていました。
しかし、昨今では古くからの「あやかり」や「いわれ」に縛られることよりも、わかりやすさを重視する向きもあり、忌み言葉とされる範囲は狭まってきているのが実情です。葬儀のイメージが強い寺院などで仏前式をしたり、キリスト教の挙式で「死がふたりを分かつまで」と牧師が説法したりするのに対し「結婚式にふさわしくないから否」とするのは適切ではありません。司会者が「ふたりの未来を切り開く」と言ったからといって問題となることはほとんどないでしょう。

昨今の流行として「最後は笑顔で!」という掛け声とともに集合写真を締めの際に撮影するというものがありますが、それを聞いて不快になる人はまずいません。そのため、極端にイメージの悪い言葉を使用せず、常識的に文章を考えれば、忌み言葉を使ったと非難されることはまずないと考えていいでしょう。

問題となるのは、繰り返して同じ言葉を使う「重ね言葉」です。謝辞ではとくに「重ねがさね」という表現を使いたくなりますが、これは結婚式の場ではふさわしくありません。その理由として一般的にいわれているのは「言葉を重ねることが結婚を繰り返すことを連想させるから」というものです。しかし、これはあくまでも「いわれ」であり、本来の理由は別のところにあります。

重ね言葉を使う目的は、相手の理解を確実にさせるというものです。意味合いとしては「(一度話したけれど理解していないかもしれないので)より詳しく説明しますよ」ということであり、説明の必要がない新郎謝辞において重ね言葉を使用すると不自然になってしまいます。これが、重ね言葉を使用してはいけない理由です。

インターネットで忌み言葉を検索すると、実に多くの言葉が出てきますが、それらすべてを使ってはいけないということではありません。常識の範囲内で使用する分には、問題ないことがほとんどです。逆に、忌み言葉として定義されていなくても使わないほうがいい言葉もあります。それは「嫁」「嫁いだ」「家督」といった旧民法における家制度を連想させる言葉や「お父さん」「お母さん」などの自立していない印象を与える言葉です。

「嫁として迎え入れました」「家督として家を継ぎます」などの表現は、人権を尊重しない言葉として捉える人もいるため、使用するのは好ましくありません。「〇〇さんを立派に育てていただき、ありがとうございます」という表現も、新婦の親に対する目線が高い位置になるので避けたほうが無難です。

また、近年では新郎謝辞の際に「この場を借りてお父さんお母さんへの手紙を読ませていただきます」という新郎も増えていますが、手紙を読むのであれば謝辞とは別に時間を設けるのが望ましいでしょう。

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新郎謝辞の基本構成

新謝謝辞の導入

新郎謝辞は、冒頭挨拶とゲストへのお礼で始めましょう。ポイントは以下のとおりです。

・出席していただいたことに対するお礼の言葉を入れる
・自分自身の「うれしい」気持ちを率直に伝える
・一文が長くならないよう気をつける

例文としては以下のような文章が挙げられます。
「本日は私どもの結婚披露宴にご列席いただきましてありがとうございます。皆さまからたくさんの祝福をいただき、とてもうれしく、感激しております」

余裕があれば、その日の天候や諸事情を絡めて文章をつくるのもいいでしょう。
「本日は暑い中、お集まりいただきましてありがとうございます。おかげさまで、これまでの人生の中でもっとも熱い1日を心に刻むことができました」

導入は、短く簡潔にまとめるとゲストの関心を引きやすくなります。反対に長い文章は飽きを感じさせてしまうので、コンパクトにまとめることを心がけましょう。

新郎謝辞の展開

導入の後は文章を展開していきます。ここでは以下の内容を入れると文章をつくりやすくなります。

・ふたりのエピソード
・結婚式に込めた思い
・新生活への抱負

ふたりのエピソードは、司会者からの紹介にはなかった内容を中心に入れるといいでしょう。出会いによって人生が変わったという内容は、昨今の国会議員による結婚会見でも話題となりました。
「先に司会者の方から紹介があったとおり、私たちは〇〇〇で出会いました。出会ってからというもの、私は自分の人生を真剣に考えるようになり、これまでの生活習慣を見直し、自立した1人の人間としての生活を送り始めました。〇〇さんとの出会いは、これほどまでに大きな衝撃であり、私を変えるきっかけともなった出来事です」

キューピッドの存在を紹介するのも場がなごむのでおすすめです。以下に紹介するのは、実際の披露宴で聞かれた新郎謝辞から引用した例文です。
「私たちに運命の出会いを与えてくれたのは、ほかでもない友人の〇〇さんです。〇〇さんがいなければ今日の私たちもいないと考えると、感謝の気持ちでいっぱいです」

「交際から〇年経った頃、私の家で飼っている猫に〇匹の子どもが産まれました。この子たちをお世話するのは1人では無理だ、という話をしたところ『2人なら大丈夫』との言葉があり、今に至ります。今日も猫たちは、みんな仲良く家で留守番をしています」

結婚式に込めた思いを紹介すると、ゲストの満足度もより一層高くなります。
「どうすればこれまでの人生を振り返れるのか、どうすれば今後の人生への決意を新たにできるのか、どうすればこれまで関わってきた皆さまへ感謝を伝え、意志表明ができるのかを2人なりに考え、結婚式をするという結論に至りました」

「今日、結婚式を行った〇〇は、世界文化遺産に指定されており、日本建築を勉強した経緯がある私たちにとっては、非常に興味深く、また強い縁を感じた場所でもあります」

「宗教色にとらわれず、ボーダーレスな結婚式をしたいと考え、これまでお世話になった皆さまに結婚を承認していただく人前式を行うことにしました」

新生活への抱負は、強い決意と少しのユーモアを交えて話しましょう。
「これまで、自分のためだけに仕事をし、稼いできました。ですがこれからは、2人でつくる未来のために稼ぎます。そしてひとつずつ、着実に夢をかなえ、来るべきいつかの老後も
『今日が1番幸せ』と言えるよう努力してまいります」

「平成の時代に産まれ、令和の時代に結婚しました。いつかやってくる次の時代も、2人で健康に、そして幸せな気分で迎えたいと思います」

新郎謝辞の展開における内容は、一般的なテンプレートや例文はあるものの、それにとらわれずに自由に考えるとゲストにとっても印象深いものになります。スピーチのセンスが問われる箇所でもあるので、臆することなく自分なりの言い回しで展開していきましょう。

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新郎謝辞の結び

結びは、ゲストに主軸を置いた文章が好ましいでしょう。ポイントは以下のとおりです。

・ゲストの幸せを願う文言を入れる
・締めくくりは「ありがとうございました」

結びとしてもっとも多く聞かれるのは「ご健勝」と「ご多幸」です。
「皆さまのご健勝とご多幸をお祈りして、私どもの挨拶といたします。本日はありがとうございました」

オリジナリティを加えるのなら、天候に関する言葉を入れるといいでしょう。
「外は秋の長雨、それでも私たちにとってはかけがえのない1日となりました。皆さまにも幸せの雨が降り注ぎますように。ご祈念申し上げ、お礼の挨拶といたします。本日はありがとうございました」

ゲストとの縁を印象づけたい場合は、未来に焦点を当てると伝わりやすくなります。
「皆さまと出会えたことは、私どもの未来においても大切な宝物です。これからも変わらぬ友情と愛情で縁を紡いでいただくことをお願い申し上げ、お礼の挨拶といたします。本日はありがとうございました」

締めの挨拶というと「ご指導」「ご鞭撻」が多用されますが、昨今では結婚年齢が上がってきていることもあり、自分たちの挨拶としては合わないと感じる人もいるようです。「こうであるべき」という決まりはないので、ポイントを押さえつつ2人のイメージに合う文章を考えましょう。

子供がいる場合の新郎謝辞例文

すでに子供が生まれている、新婦が妊娠中の場合は、新郎謝辞でもその点について軽く触れるとゲストの心証がよくなります。

導入例文
「本日はご多用中のところ、私ども夫婦と息子(娘)のためにお集まりいただきましてありがとうございます。家族3人、皆さまからの祝福をとてもうれしく感じております」

展開例文
「ご覧の通り、私どもの息子(娘)も元気に成長しております。父として母として、我が子とともに成長していく所存ですので、どうか皆さま、温かく見守っていただきますようお願いいたします」

「〇年〇月〇日に、長男(長女)〇〇が誕生しました。初めての子育てに戸惑いながらも、新たな発見あふれる日々に幸せを感じながら生活しております。今後とも、私たち家族をよろしくお願いいたします」

「来年春には、私どものもとに新たな命が誕生する予定です。みずからの父親と母親から注いでもらった愛情を胸に、子育てに挑戦します。ご協力を仰ぐこともあるかと存じますが、どうかお力添えをお願いいたします」

結び例文
「ここにお集まりいただいた皆さまの毎日が、さらに幸せなものとなりますよう、ご祈念申し上げ、私どもからの挨拶とさせていただきます。本日はありがとうございました」

以前は、妊娠していることを伏せるべきとする見方も多くありましたが、昨今ではむしろ披露宴で子供を紹介したり、妊娠を報告したりするケースが増えてきました。子育てに対して前向きな姿勢を見せるとゲストも祝福してくれるでしょう。

身内だけの場合のカジュアルな新郎謝辞例文

近年、結婚式の規模は縮小傾向にあり、身内だけで披露宴をするカップルが増えてきています。勤務先や友人など大人数を招いての披露宴と比較して、内容もシンプルであることが多く、主に食事を楽しむのが身内だけの披露宴における主流です。このようなケースでは、堅苦しい新郎謝辞は場違いな雰囲気になってしまいます。少しカジュアルに、かつ締まりのある挨拶が望ましいでしょう。

導入例文
「本日はお集まりいただきありがとうございます。皆さまに祝福していただき、うれしくもありながら、独り立ちの時を迎えたのだと少し寂しさも感じております」

展開例文
「泣き虫で親に甘えてばかりだった私も家庭を持つことができました。いつも優しく、ときに厳しく育ててくださったご親族皆さまのおかげです。これからは夫婦ともどもお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします」

「これまで仕事一筋でご心配をおかけしました。結婚したからといって皆さまを安心させられるわけではなく、これからが勝負だと思っております。これからは家族のために働きます。今後とも変わらぬお付き合いをお願いいたします」

結び例文
「これまで私たちの成長を見守っていただいたことに、心から感謝しております。これからもお互いに体に気をつけて健康に日々過ごしていきましょう。本日はありがとうございました」

結婚は、家族や親族は自分の幼い頃を知っているので、成長の過程を感じ取れる内容が望ましいでしょう。今後の決意を盛り込むと、相手側の親族からの印象もよくなります。

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結婚式当日の新郎謝辞の注意点

新郎謝辞の際には、大きな声ではっきりと話すこと、ゲストへの目線を忘れないこと、事前にある程度練習をしておくことが大切です。
多くのゲストを前にしてマイクを持たされ、謝辞を述べることは想像以上に緊張するものですが、ここでの態度が披露宴の仕上がりを左右するといっても過言ではありません。臆することなく堂々と大きな声ではっきりと話しましょう。原稿を読むのは構いませんが、合間にゲストのほうを向くと、より印象がよくなります。原稿なしのぶっつけ本番は、よほどスピーチ慣れしている人でなければ難しいと考え、事前の練習も行っておくと安心です。

もう1点気をつけたいのが、謝辞を述べたあとの一礼です。この一礼を確認してスタッフは次の動きに入ります。どこで終わったのかわからないという状況は締まりのない印象を与えますので、新郎新婦そろってしっかり一礼しましょう。

男らしい新郎謝辞で結婚式を締めよう!

新郎謝辞は決まりきった定型文を読めば間違いはありません。しかし、それで気持ちが伝わるかというと、そうではないことがほとんどです。披露宴の中で、ふたりの意思表明をする場合は、新郎謝辞のシーンしかないのが実情です。結婚式を印象深いものにするためにも、自分らしい挨拶を考えましょう。

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