2022.7.8

結婚準備で知っておきたい【結納金】意味や相場は?

結納・顔合わせ基礎知識
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結婚が決まって、結納を交わすときに贈られるのが結納金で、古くからある日本の習慣です。しかし、「結納や結納金という言葉は知っているけれど、具体的な意味はよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では結婚準備として重要な意味をもつ、結納や結納金について、その意味や金額の相場などをまとめました。

目次
  1. 結納金とは?
  2. 結納品とは?
  3. 結納品の金額は?
  4. 結納金の相場は?
  5. 結納金の金額の決め方

結納金とは?

結婚が決まって、その証しとして両家で結納品が交わされます。結納金は結納品の一つとして、新郎側から新婦側へ贈られるものです。では、そもそも結納とは何なのでしょうか。

結婚をすると、これまで他人だった新郎側の家と新婦側の家が新たな親族となります。結婚の主役は新郎と新婦です。しかし結婚に伴って親御さんを始めとする家族にも新たな関係が生まれ、末永くお付き合いをしていくことになります。
プロポーズは結婚する本人同士の約束ですが、その後、両家の家族が正式に、「今後は親類としてよろしくお願いします」という約束の儀式として、行われるのが結納なのです。

「嫁をもらう」、「嫁に行く」などという言葉があるように、一般的には新郎側の家へ女性が嫁ぐという形で結婚がなされてきました。このため、お嫁入りの準備をするための資金として、新郎側の家から結納金が贈られます。
口約束ではなく正式に婚約をして、「必ずあなたと結婚いたします」と約束した印として、結納金が贈られるわけなのです。これは、大切に育てられた娘さんに、こちらの戸籍に入っていただくことに対して、新郎側から新婦側への誠意のあかしでもあります。

現在は結納金というお金が贈られるケースが多くなりましたが、かつては帯や着物が贈られていました。しかしそれがだんだんと、お金という形に変化してきたのです。

結納の起源は古く、仁徳天皇の時代から行われていたと伝えられています。もともとは宮中の儀礼でしたが、室町時代になると宮中以外の公家や武家も結納の儀式を行うようになり、江戸時代末から明治の初め頃に庶民へと広がっていきました。

現在でも結納は、ただ単にお金を渡すのだけでなく、扇子や昆布などの結納品と共に贈られるのが一般的です。これらの結納品は1点ずつ白木の結納台に載せて贈られます。結納品の種類や贈り方などは地域によって違いがありますし、結納品も品物ではなく金封で贈られるケースもあります。

昔ながらの習慣に則って、結納の儀礼を行う家族はまだまだ多いものの、最近は結婚式が簡略化される傾向にあるため、正式な結納は行わないケースも増えてきました。昔は新郎側の親御さんが、結納金や結納品を用意することが多かったのですが、最近はそれぞれの家庭の事情に合わせて、さまざまな形で結納が行われています。

両家で食事会をして顔合わせをし、これを結納の代わりにするケースもあれば、結納金はなしにしてその代わりに婚約指輪を贈るというケースなど様々です。

結婚する当人同士にとっては、煩わしいと感じられるかもしれません。しかし自分たちだけで決めずに、ご両親やご両家がよく話し合って、どのような形で結納をするのかを決めることをおすすめします。

▽結納に関する記事はこちら

顔合わせとは違う、結納って何?関東式と関西式まとめ♡

結納品とは?

結納で贈られる結納品は、地域によって内容が異なりますが、関東では熨斗(のし)、寿恵廣(扇)、帯地料・小袖料(結納金)、柳樽(やなぎだる)、勝男節(かつおぶし)、寿留女(するめ)、子生婦(こんぶ)、友白髪(白髪を表す麻ひも)の8品に加え、これらの品物の名前を記した「目録」を合わせた9品が贈られるのが一般的です。

関西では熨斗(のし)、寿恵廣(扇)、小袖料(結納金)、柳樽料(やなぎだる)、松魚料(かつおぶし)、寿留女(するめ)、子生婦(こんぶ)、結美和(婚約指輪などのアクセサリー)、高砂(おじい
さんとおばあさんの人形)に、これらの品目を記した「目録」を合わせた9品が贈られるのが一般的です。
また、略式として7品や5品やするケースも多くみられます。

いずれも結納品は、お嫁入りに必要な帯や着物(またはそれを購入するためのお金=結納金)に加え、「末永く両家のご縁が続くように」との意味を込めたもの、「共に白髪が生えるような老人になるまで夫婦円満でいられますように」との願いを込めたものなど、縁起の良い品ばかりです。

熨斗(のし)は鮑熨斗とのことで、あわびを平たく延ばして干した食材です。とても貴重で高価な食品であり、不老長寿の象徴とされています。アワビは古来中国から、長寿、若返りの薬と尊ばれてきた食材です。このあわびを平たく延ばすことから、さらに「命を延ばす」という意味が強調され、これが現在のお祝い事の贈り物につける熨斗のルーツとなりました。

寿恵廣は、白い扇です。扇は要から八方へ広がる形をしているため「末へと広がりながら栄える」という意味があり、一族の繁栄を象徴しています。

帯地料または小袖料は、花嫁衣装のことです。昔は現物を贈っていましたが、次第に好きな衣装を選べるように現金が贈られるようになりました。現在の結納金は、この花嫁衣装代がルーツとなっています。

柳樽は、お酒の入った樽のことです。

勝男節または松魚は、鰹節です。鰹節は下ろした鰹の、背側の身で作る「雄節」と、腹側の身で作る「雌節」の二つの種類があり、雄節と雌節を重ねると、ぴったりと合わさって一対になります。このため、鰹節は夫婦を表すおめでたい品物とされているのです。

寿留女はスルメのことです。長く保存ができるので、「幸せが末永く続く」、「食べ物に困らない」という意味が込められています。また、スルメのように、噛めば噛むほど味が出る花嫁さんになってほしいとの願いが込められているともいわれています。このほか、お金のことを「お足」ともいいますから、足が10本もあるスルメはお金に困らないという意味もあるそうです。

子生婦は昆布のことですが、「よろこぶ」につながるので縁起がよい品物とされています。また、繁殖力が強いので、子宝に恵まれるようにとの意味もあります。

友白髪は、白髪を表す白い麻ひもです。夫婦共に白髪になるまで長寿で、仲良く暮らすという意味があります。関西では友白髪ではなく、高砂が贈られるのが一般的です。高砂は謡曲の「高砂」にも登場するおじいさんとおばあさんの人形です。長寿と夫婦円満の象徴とされています。

このようにどれもおめでたく、縁起の良い品物が選ばれており、品名も縁起の良い漢字が当てられています。

▽結納品に関してはこちら

結婚がきまったらいつ結納をする?送る品物の相場と当日の服装はどうしたらよいか

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