
結婚挨拶後はお礼状を!あなたのマナーは大丈夫?【シーン別文例】6パターンも*
アプリで記事を保存・購読
結婚挨拶のお礼状の書き方|手紙の基本的な構成
1、ご両親お名前
ご両親の氏名を、○○○○様・□□様と横一列に配置するのはマナー違反です。ひとりずつ改行します。できれば2行目は名前のみとし、1行目の名前と2行目の名前の最初の一文字や「様」を揃えて記載できるようにバランスよく書き入れましょう。
《OK例》
山田 太郎様
花子様
《NG例》
山田 太郎様・花子様
2、頭語(拝啓)季節の挨拶は省略
通常、「拝啓」の後には、季節の挨拶などが入りますが、結婚挨拶後すぐに出す手紙であるため、省略します。お礼状を出すのが遅くなってしまった場合には、季節の挨拶とお礼状が遅くなった理由を入れましょう。
3、時間を頂戴したことのお礼
結婚挨拶のための時間を作ってもらったこと、お茶などのおもてなしやお気遣いを頂いたことに対するご両親へのお礼の気持ちを最初に伝えます。
4、結婚を許していただけたことのお礼、うれしい気持ち
結婚挨拶を聞いて頂いたことや結婚を認めて頂いたことへの感謝の気持ちや喜びを素直に表現します。なお、お礼状では関係のない事柄や他の用件は記しません。用事のついでのお礼状だと捉えられてしまい、誠意が伝わりづらくなります。
5、「幸せを築く」「ご両親様のように仲の良い夫婦に~」等これからについての言葉
これから結婚に向かうふたりの決意を改めて文章にします。ご両親に対する敬意が伝わるような表現を加えるとよいでしょう。
6、改めて御礼
最初と最後にお礼の言葉を重ねるのがお礼状の基本的ルールです。言葉を重ねることで感謝の気持ちがより一層相手に伝わります。
7、結びの言葉(敬具、かしこ)
頭語とセットになっている結びの言葉を間違いなく使いましょう。
💡 頭語と結びの言葉の例
頭語 | 結びの言葉 |
拝啓 | 敬具(女性の場合「かしこ」でもOK) |
拝呈 | 拝具 |
啓上 | 敬白 |
謹啓 | 敬白 |
謹呈 | 謹白 |
頭語に対する結びの言葉は決まっています。お礼状に使用するものとして自然なものはこちら。間違いないように使用しましょう。
8、日付、自分の名前
手紙を書いた日付や自分のフルネームをバランスよく丁寧に書き記します。
結婚挨拶のお礼状の文例*6パターン
パターン1*基本のお礼状 差出人が女性の場合
《文章例》
〇〇〇〇(新郎の父親の氏名)様
〇〇(新郎の母親の名)様
拝啓
昨日はご多用にも関わらず、貴重なお時間を頂戴しまして誠にありがとうございました。
すぐにでも感謝の気持ちをお伝えしたく、筆をとらせて頂きました。
○○(新郎の名)さんのご両親にお目にかかれましたことを嬉しく思います。結婚のお願いを快くお認め頂けましたことに感謝の念でいっぱいです。
また、これまで○○(新郎の名)さんからお話を伺っていた通りの、とても素敵なご家庭のご様子に触れることができまして、私にとって大変幸せなひと時でございました。
まだまだ未熟でございますので、教えて頂くことばかりではございますが、〇〇(新郎の名)さんと温かい家庭を築いていきたいと存じます。ぜひ今後ともご指導の程よろしくお願い申し上げます。
まずはお礼を申し上げます。ありがとうございました。
敬具
〇〇年〇月〇日
□□□□(新婦氏名)
書き手が女性のときは、結びを敬具ではなく「かしこ」と記載することも可能。そのほうがより女性らしい印象になります。
パターン2*基本のお礼状 差出人が男性の場合
《文章例》
〇〇〇〇(新婦の父親の氏名)様
〇〇(新婦の母親の名)様
謹啓
昨日はご多忙の中、お目にかからせていただきましてありがとうございました。
また、思いがけず長居してしまい、失礼いたしました。しかし、そのおかげでご両親様のお話をゆっくりと伺うことができました。今は□□(新婦の名)さんと結婚させて頂けることへの喜びと将来への期待で胸がふくらんでおります。
若輩者でございますが、ご両親様のような素敵な夫婦になることを目指し、□□(新婦の名)さんと共に協力していきます。
ご両親様には教えて頂くことばかりですが、今後ともご指導頂きたく、お願い申し上げます。
末筆ではございますがおふたりのご健康とご多幸をお祈りしております。まずはお礼を申し上げます。ありがとうございました。
敬具
○○年〇月〇日
○○○〇(新郎氏名)
パターン3*すでによく知っている間柄の場合(男性の場合)
先日はお忙しいところ、貴重なお時間を頂きまして、ありがとうございました。
□□さんのご両親には、交際当初から息子のようにかわいがって頂いておりましたが、改めて結婚のご挨拶をさせて頂けましたこと、大変嬉しく思っております。快く結婚のご了承を頂きまして、感謝の気持ちでいっぱいです。今までのご厚意に対して一層の感謝の気持ちと同時に身の引き締まる思いが致します。
今後も色々とご相談させて頂くことがあろうかと思います。引き続きご指導頂けましたら幸いです。
まずはお礼を申し上げます。ありがとうございました。
パターン4*すでによく知っている間柄の場合(女性の場合)
先日はご多用にも関わらず、お時間を頂きましてありがとうございました。
緊張してしまい、思うようにお話しもできませんでしたが、ご両親様の温かいお心遣いに触れ、楽しい時間を過ごすことができました。感謝申し上げます。
○○(新郎の名)さんとの結婚をお許し頂きましたこと、改めてお礼申し上げます。
両親に報告致しましたところ、おふたりにお会いする日が楽しみだと申しておりました。
未熟者なため、教えて頂くことばかりかと思いますが、何卒末永くよろしくお願い致します。
末筆ではございますが、ご健康とご多幸をお祈り致します。まずは書中にてお礼申し上げます。
パターン5*食事やお茶を出していただいた場合
昨日はご多忙な中貴重なお時間を頂きまして、ありがとうございました。
ご自宅にお招き頂けるだけではなく、食事までご一緒させていただき、お礼のしようがないほどです。
お料理やお菓子など大変美味しく頂きました。ありがとうございました。また、お言葉に甘えてつい長居してしまいまして本当にお世話になりました。
○○さんとの結婚に際しまして、おふたりの心温まるお話をお聞きすることができ、幸せな時間を過ごさせていただきました。これから○○さんと協力し合い、ご両親のような家庭を築いていくことを改めて決意しております。
今後ともご指導を頂くことが多いかと存じますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
パターン6*挨拶時に相手の両親の反応があまりよくなかった場合
昨日は、貴重なお時間を頂戴し、お目にかからせて頂きまして光栄でございます。
○○さんのご両親にご挨拶をさせて頂けましたこと、感謝申し上げます。
ご両親のお話をお伺い致しまして、何かと至らないところばかりではございますが、少しでも○○さんにふさわしいパートナーとなれるよう精進いたします。
何卒ご指導・ご鞭撻のほどを頂けましたら幸いです。
末筆ではございますがご両親様のご多幸とご健康をお祈りしております。まずはお礼を申し上げます。ありがとうございました。
お礼状の書き方について