結婚式の日取り決め|六曜って気にする?それぞれのメリットとデメリット
アプリで記事を保存・購読
- 目次
結婚式の日取りを決めるとき、必ずといっていいほど耳にするのが六曜。なんとなく周りの人の意見を聞いても、六曜を考慮したほうがいいのか?と思いがち。ですがこの六曜は完全な迷信です。でも私達の文化に深く根付いていることは確か。六曜はどこまで気にするべき?お日柄それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
キリスト教式なら六曜は無関係?
ひとつ思い浮かぶのは、六曜と宗教の関係。もしあなたが、教会でのキリスト教式や専門会場でのチャペル挙式を考えているのならば、六曜は無関係だと思う人も多いはず。でも、なんとなく気にしたほうがいいような気もしますよね。
実際のところどうなのか?と言いますと、じつは六曜は宗教とはなんら関係がありません。キリスト教についてはもちろん、仏教との関連性もないのです。六曜はもともとは中国で生まれた暦注(れきちゅう)です。それが足利時代(室町時代~鎌倉時代)にかけて日本に伝播し、言葉や漢字が変遷し今現在使われている形となりました。
一般に普及し始めたのは江戸時代末期。その後、明治時代に入ると、明治政府は六曜は迷信だとして使用を禁じましたが、民間において広く知れ渡っていた六曜を完全には廃止することはできず、第二次世界大戦終戦後一気に広まったといわれています。
六曜は根拠や提唱者があやふやなままなのです。市井の人の中で日々の吉凶を占うものとして伝播し、現在の私達の慣習として定着したものです。そのため、宗教の観点からいえば六曜を気にする必要はありません。
結婚式の日取りで、六曜はどれくらい気にするべきか
宗教の視点で見れば、六曜を気にする必要はない。そうは言うものの、六曜が結婚式の日取りを決定する上で深く関わっています。六曜をどこまで気にし、取り入れるべきなのかについてご紹介します。
六曜を気にするのは主催者
まず考えるべきは、主催者の気持ちや考え方です。結婚式を開くのは、これから結婚するふたり。またはご両家の両親が主催者として名を連ねることもあるでしょう。主催者であるふたりやまたはご両親が、六曜についてどんな考え方を持っているのかをぜひ共有してください。
結婚式を開いた主催者が、気持ちよく当日を迎えられなければその後ずっと心残りになるはずです。六曜は占いのようなもの。ですが、少しでも信じる心があれば「この日に行うことはすべてうまくいかない」といわれてしまうと、結婚式を挙げたあとも事あるごとにこの言葉を思い出し、自分で理由付けをしてしまうことだってあります。「仏滅に結婚式を挙げたから、今こんなことになっている」と因果関係をつけてしまうかもしれません。
主催者の気持ちが一番大事です。結婚式を挙げたあとに自分たちがどんな未来を歩むのかを想像しながら日取りを決めたいものです。
ゲスト目線で考える
一昔前であれば、六曜は多くのカレンダーに記載されており、結婚式以外にも行事の日取りを決めるときに使われていたので、馴染みのある人が多いはず。ですが、現代においてはスマートフォンが普及し、自分のスケジュールをスマホで管理する人も少なくありません。六曜が記載されているカレンダーは昔ほど多くはないのが現状です。一昔前に比べれば、六曜を把握しているゲストはそんなに多くはないでしょう。
また「ふたりが納得しているならOK」「結婚式に出席したときに六曜を気にしたことがない」「自分は避けるけど、人の結婚式は気にしない」といったように、現在は六曜について気にしない人がほとんどです。昔ほど過度に気にする必要はなさそうです。
一方で一回り上の世代になると「仏滅に結婚式を挙げるなんて信じられない」「え、仏滅に結婚式挙げるの?」などとチクリと言われることもあるようです。世代や人によって六曜に対する考え方が異なる以上、仏滅に結婚式を挙げるとなると、誰かから何か気持ちを乱されるようなことを言われる可能性はあります。そのことも踏まえたうえで、「どうしてもこの日に結婚式を挙げたいんです」という理由をふたりで持ちたいところ。
六曜にこだわりすぎるとデメリットも
多くの人は「土日祝の大安で」というように、ゲストが参加しやすい日取りを検討します。まずはゲストありきです。ですが時期によっては大安と土日祝日がかぶる日がほとんどなかったり、先約で埋まっていたりします。どうしても大安に式を挙げたいからといって、ゲストが参加しにくいような日取りを予約するのはあまり良いとはいえません。まずはふたりの結婚式をお祝いしてくれるゲストやご親戚、会社関係の人の都合を基準に考えましょう。
六曜を気にしない場合のメリットとは?