【新しい結婚のスタイル】週末婚とは?メリット・デメリットや向いている夫婦・向いていない夫婦
アプリで記事を保存・購読
週末婚が向いている夫婦・カップル
ここでは、週末婚が向いているのはどのような夫婦かについて考察します。
子供なしの夫婦
子供にとって両親がそろった生活が良いという価値観は根強くあります。逆に、子供がいない場合、夫婦が常に同居する必要はないともいえます。子供を作らないという選択をした夫婦や子育てを終えた夫婦は週末婚を視野に入れてみるのも良いかもしれません。
シニア夫婦
定年を迎えて家にいる時間が増えた男性の中には、妻に口うるさく干渉するようになったり、妻にべったりと付いて回ったりする場合があります。それをうっとうしく感じる妻も少なからずいて、「濡れ落ち葉」という言葉も生まれました。
そういった段階も夫婦の歴史の1つではあるでしょうが、夫婦の危機を乗り越えることができずに定年離婚に至るケースもあります。同居がストレスになって離婚するくらいなら、週末婚にシフトして適度な距離感を保ちながら夫婦を続けるほうが良いかもしれません。
ただし、シニア世代の夫婦では、夫か妻のどちらかに介護が必要になるケースが発生するかもしれません。そうなった場合、週末婚を続けるのは難しいです。「お互いに元気なうちに自由に生活してみようか」といった「期間限定」の結婚生活スタイルになる可能性が高いといえます。
2人とも仕事中心の生活をしている夫婦
専門的なキャリアを積み重ねてきた女性にとって、結婚後に夫の都合で退職を余儀なくされたり仕事を制限されることは納得がいかないでしょう。特に、夫が転勤の多い仕事で妻も転勤先に同行することを希望する場合、転勤先での再就職は条件が難しくなる恐れもあります。
転居までは必要ないとしても、夫婦ともに仕事に打ち込みたい場合、共同生活が負担になるケースも少なくありません。早朝出勤や残業が多い職種なら少しでも職場の近くに住みたいでしょう。また、家事を分担すると決めた場合でも、仕事で疲れてしまった場合は自分の役割をきちんと果たせないことも出てきます。
お互いに相手を思いやり、譲り合って生活していくことができれば良いのかもしれません。しかし、疲労が蓄積すると心の余裕を持つことが難しくなり、愛し合って結婚した2人なのに結婚したせいでギスギスした雰囲気になってしまうこともあるのです。共同生活の負担が2人の関係が悪化させるくらいなら、独身時代のように別々に生活し、休日だけを夫婦の時間にするという選択も検討する余地があります。
独身時代に一人暮らしの期間が長かった夫婦
一人暮らしをすると自分なりの生活習慣や金銭感覚ができ上がり、一人暮らしが長くなるほど自分のやり方が定着していきます。一つひとつは些細なことであっても、異なる生活習慣を受け入れることには大きなストレスが生じます。
たとえば、「電気はこまめに消したほうが経済的」か、それとも、「短時間にON/OFFを繰り返すほうが不経済」かを巡って夫婦の意見が対立する場合があります。または、食材は「まとめ買いしたほうが経済的」か、それとも、「毎日、必要な分だけを買い物に行くほうが無駄な出費を抑えられる」かで意見が合わないこともあります。
また、掃除に関する感覚も人それぞれです。ホコリはそれほど気にならないが水回りの汚れは我慢できないという人もいれば、逆の人もいるかもしれません。他には、休日は早起きして、たまった家事を片付けたい人もいれば、休日くらいはお昼まで寝ていたいという人もいるでしょう。
自分と相手の感覚が異なることを理解し、妥協しながら2人で生活するうえでのルールを作っていくわけです。しかし、頭では理解しても感情面でストレスを感じ、それが2人の関係や心身の健康に悪影響を及ぼすくらいなら、無理に同居しないほうが良いともいえます。
子供がいる再婚夫婦
離婚や死別の後、子供連れで再婚をする場合、子供と結婚相手がうまく一緒に暮らしていけるかどうかは大きな問題といえます。再婚を決める前に何度も会う機会を設けて相性をみたとしても、毎日、同じ家で一緒に生活するとなると話は別です。
表面上は円満な関係を維持できているように見えても、お互いにストレスをためながら我慢しているというケースも多くあります。子連れ再婚が原因で発生するDVや虐待、子供の家庭内暴力や非行も問題となっているため、ストレスを軽視すべきではないといえるでしょう。
他人と一緒に暮らすストレスから子供と再婚相手を守るために同居はせず、週末だけ夫婦で過ごすスタイルが、家族一人ひとりにとって良い場合もあるのです。夫婦で過ごす日は子供を実家に預かってもらったり、皆で数時間から半日程度の外出をしたりしながら、適度な距離を保つやり方を試してみてはいかがでしょうか。
週末婚が向いていないのは?