2022.7.8

同居せず別々に暮らす『通い婚』って?多様性の時代。いろんな結婚の形をご紹介。

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ここ数年、日本でも「多様性」が受け入れられるようになってきました。その中で最も大きく変化しているのが「結婚」への考え方ではないでしょうか。ひと昔前までは「男女とも30歳までに結婚する」のが当たり前でした。30歳を過ぎて独身だとやたらと周りに心配されたり、女性だと「行き遅れ」なんて言われたりしていた時代もありましたね。

ですが今では、晩婚化はもちろん、一生結婚しないという選択をする男女も少なくありません。

同様に、「結婚したら籍を入れて同じ家に住む」という考え方も変わりつつあります。LGBTなど同性同士の恋愛や結婚が世間に広く認知されるようになってきたためか、異性カップルの間でもあえて籍を入れない「事実婚」や「内縁関係」というスタイルが広がってきています。

さらに、女性の社会的自立によって、「夫婦が一緒に住む」という固定概念も薄れてきています。今、結婚しても夫婦別々に暮らして、会いたいときにお互いの家を行き来する「通い婚」というスタイルを選択するカップルが増えているのをご存知でしょうか。

目次
  1. 通い婚とは?
  2. なぜ「通い婚」を選ぶの?
  3. 「通い婚」ならではのいいところとは?
  4. 「通い婚」で気を付けるポイントとは?
  5. 通い婚成功のコツ

通い婚とは?

「通い婚」とは、結婚(=入籍)はしたけれど同居はしない結婚生活のこと。普段はそれぞれが別々の場所に暮らし、お互いが会いたい時や必要な時にだけ会うというスタイルです。平日は離れて過ごし、土日に会うことが多いため「週末婚」や「別居婚」と呼ぶこともあります。

お互いが住んでいる場所は、遠方だったり近くだったり、同じマンションの別の階だったり、夫婦によってさまざまです。決して仲が悪いからそうしているのではなく、お互いのプライベートや仕事を尊重するためのスタイルなのです。

ちなみに、大昔の平安時代には男が女のもとに通う「通い婚」が一般的だったんですよ。

なぜ「通い婚」を選ぶの?

通い婚を選ぶ理由はカップルによってさまざまですが、一般的には次の3つが多いでしょう。

まずは、女性の仕事によるものです。ひと昔前は、結婚したら女性は会社を辞め、家庭に入る…結婚後は働くとしても、せいぜい1日数時間のパートやアルバイトが主流でした。ですが今は、女性の社会進出が進み、責任ある立場でキャリアアップを図っている女性がとても増えています。結婚後もそれまでと変わらず同じ会社の同じポジションで働くことを望む人が多いため、住んでいる場所を離れることが難しくなっているのです。

そのため、もともと生活拠点が遠かったカップルは、結婚を機に女性が男性のもとへ移り住むのではなく、お互いが別々の拠点で暮らす通い婚を選択するのです。

次に、男性が転勤族の場合です。これは子供がいる夫婦に多い理由です。転勤の多い会社だと、数年ごとに夫婦だけでなく子供も引っ越し・転校を強いられます。就学前の小さい子供なら大きな問題はありませんが、いったん就学すると、転校による変化はかなりのストレスになりますし、友達との別れも繰り返すことになりかわいそうです。

また受験や入学など、子供にとっての大きな節目に転勤がかぶることもあります。そういったケースでは、妻と子供はもとの家に残り、夫だけが転勤先に単身赴任し、必要な時に妻と子供が夫の赴任先を訪れるというスタイルをとるようです。

最後に、夫婦のどちらかに地元を離れられない事情があるケースです。結婚は夫婦2人だけの問題ではなく、家族同士の問題でもあるので、例えば、どちらかの親が病気で倒れたりしたら、介護が必要になります。親を引き取って面倒を見ようにも、部屋が足りなかったり、また親自身が新しい土地への引っ越しを嫌がったりすることも多いといいます。

とはいえ、弱っている親を放っておくわけにはいかないので、実家にいて面倒を見ながら、時々夫婦で暮らしている家に戻るという通い婚です。

▽週末婚に関する記事はこちら

【新しい結婚のスタイル】週末婚とは?メリット・デメリットや向いている夫婦・向いていない夫婦

「通い婚」ならではのいいところとは?

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