2022.7.8

和装が着られる神前式とは?流れ・費用や東京でおすすめの神社5選

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日本人として正式な和服を着る体験をしてみたいと考えており、良い機会として和装で挙式できる神前式を検討するカップルもいるのではないでしょうか。この記事では神前式でどのような儀式が行われるのかについて、また、挙式費用や神前式会場としておすすめの東京の神社を5つ紹介します。

目次
  1. 神前式とは
  2. 神前式のメリット・デメリット
  3. 神前式の費用相場
  4. 神前式の流れ
  5. 神前式の衣装
  6. 神前式をする上でのマナー
  7. 東京でおすすめの神前式の神社5選
  8. 神前式で素敵な結婚式を挙げるのはいかが?

神前式とは

神道のしきたりに従って挙げる結婚式を神前式といいます。神前式を行う場所は神社だけでなく、神前式に対応している結婚式場やホテルを利用する方法もあります。
神社で結婚式を行う習慣は意外に新しいものです。明治33年(1900年)に皇太子嘉仁(後の大正天皇)の成婚を記念して東京大神宮(日比谷大神宮)で結婚式が行われました。そこから神前式の習慣が民間にも広がり、現代における神前式の形式ができたといわれています。
神前式を行う花嫁は挙式で白無垢、披露宴で色打掛を着ることが一般的ですが、色打掛も正式な婚礼式服として認められているため、色打掛での挙式も可能です。

神前式のメリット・デメリット

ここでは神前式のメリットとデメリットについて紹介します。

神前式のメリット

神社はお宮参りや七五三、成人式などで訪れる機会が多く、日本人として成長する節目に深く関係してきた場所といえます。特に、人生最大の節目である結婚式を神社で挙げることによって、神様に無事に一人前に成長したことの報告と感謝を伝えられるのです。また、結婚後も初詣や子どものお宮参り、七五三などで神社を訪れることができるので、神社は家族の思い出をさらに重ねていける場所でもあります。
神社に足を踏み入れれば神聖な雰囲気を感じられるため、厳粛な気持ちで結婚の儀式に臨めるでしょう。加えて、パワースポットとして知られる神社で挙式すれば幸先の良い門出を飾ることもできます。

神前式のデメリット

まず、結婚式当日の天気に影響を受けやすいというデメリットがあります。神前式では花嫁花婿と参列者が境内を歩く儀式があるため、雨天の場合は衣装が汚れたり歩きにくかったりするかもしれません。次に、神社は古い建築のため、バリアフリーに対応していない場合があります。それから、神前式の場合、しきたりやスペースの関係によって挙式会場に親戚以外の人が参列できないケースもあるのです。

神前式の費用相場

神前式にかかるトータル費用は200万円前後といわれています。内訳は挙式費用(初穂料/玉串料)が35万円前後、衣装代が新婦17万円前後・新郎7万円前後かかるほかに、披露宴の料理代や装飾・演出代、カメラマン代などです。
リーズナブルなセット料金もありますが、何がオプション扱いになるのかを確認した上で見積もりを取ると良いでしょう。逆に、必要ない儀式や演出をカットすることでコストダウンできる場合もあります。神前式では聞きなれない儀式の名称なども多く出てきますが、それぞれの意味や内容をチェックして必要かどうかを考えると良いでしょう。

▽「神前式の費用」の関連記事はこちら
神前式の費用ってどのくらい?その内訳は?

神前式の流れ

ここでは神前式に含まれる各儀式の名称や内容と、儀式の流れについて説明します。神社によって儀式の順番が異なったり、省略・追加されたりする場合もあります。一般的な神前式の所要時間は30分間程度です。

神前式の流れ①:参進の儀(さんしんのぎ)

新郎新婦、両家の両親、親族の順に並んだ花嫁行列が斎主(神職)と巫女に先導されて境内を歩き神殿へ向かいます。笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき)の三管による雅楽が演奏される場合もあります。神前式らしい晴れやかさや厳かさを感じられる儀式ですが、オプション扱いになっているケースもあるので確認が必要です。

神前式の流れ②:入場

新郎新婦の両親に続き、血縁関係の強い順に親族が入場します。このとき、新郎側の親族は神前に向かって右側、新婦側の親族は左側に着席するのが習わしです。それから、巫女に先導された新郎新婦が入場します。

神前式の流れ③:修祓(しゅばつ)の儀

修祓(しゅばつ)とは俗世の罪やけがれを祓って心身を清らかにすることです。挙式の前に斎主が祓詞(はらいことば)を奏上し、大麻(おおぬさ)を振るって新郎新婦と参列者、全員のけがれをはらいます。

神前式の流れ④:祝詞奏上(のりとそうじょう)

斎主が2人の結婚を神様に報告する祝詞を読み上げ、加護を祈る儀式です。

神前式の流れ⑤:三献の儀(さんこんのぎ)

新郎新婦が三段に重ねられた杯の神酒を交互に3回ずつ、合計九回に分けて飲む儀式で、「三々九度」ともいいます。順番としては、まず一の杯(小杯)を新郎・新婦・新郎の順で飲み干します。二の杯(中杯)は新婦・新郎・新婦の順です。三の杯(大杯)は新郎・新婦・新郎の順に飲みます。
また、神酒を注ぐときも、ちょう子を3回傾けて3度目に杯に入れ、飲むときも1度目と2度目は口をつけるだけにし、3度目に飲むのが一般的な作法です。神道と関連の深い陰陽道の考え方では奇数が吉とされることに由来する儀式といわれています。

神前式の流れ⑥:神楽奉納(かぐらほうのう)

神楽の演奏に合わせて巫女が祝いの舞を奉納し、新郎新婦と参列者一同に福を授ける儀式です。巫女舞奉奏儀(みこまいほうそうのぎ)と呼ばれることもあります。

神前式の流れ⑦:誓詞奏上(せいしそうじょう)

新郎新婦で神前に進み出てから、新郎が2人を代表して結婚の誓いの言葉である誓詞を読み上げます。新婦も新郎に続いて自分の名前を読みます。

神前式の流れ⑧:玉串奉奠(たまぐしほうてん)

榊の枝に紙垂(しで)を付けた玉串を神前に供え、二礼・二拍手・一礼するのが一般的です。神社によっては所作が異なる場合もあります。

神前式の流れ⑨:指輪の交換

伝統的な神前式には指輪交換の習慣はありませんでしたが、昭和30年頃(1955年頃)から希望者が増えたため、神前式にも採用されるようになりました。新郎と新婦が互いの指に結婚指輪をはめ合います。

神前式の流れ⑩:親族杯の儀(しんぞくさかずきのぎ)

「親族固めの杯」とも呼ばれます。新郎新婦と親族の前に置かれた杯を巫女が神酒で満たします。全員が起立し、両家の結びつきを祝って3口で神酒を飲み干す儀式です。これによって両家が親族の契りを交わしたことになります。

神前式の流れ⑪:斎主挨拶

斎主と参列者一同が神前に拝礼したところで、斎主が結婚祝いの挨拶をします。

神前式の流れ⑫:退場

退下(たいげ)という場合もあります。神前に参列者一同で拝礼し、退出します。

▽「神前式の流れ」の関連記事はこちら
神社での結婚式もこれで完璧☆神前式の流れをチェック

神前式の衣装

ここでは、神前式の花嫁・花婿の衣装を紹介します。

新婦編

神前式で最も格の高い花嫁衣裳とされているのが白無垢です。一番上に着る打掛やその下に着る振袖から小物までが純白で統一されます。白無垢の挙式には綿帽子や角隠しを合わせますが、披露宴では外すことになっています。白無垢の場合、髪形は文金高島田が一般的です。文金高島田を結い上げられるほど髪の長さがない場合はカツラを使用します。
色打掛は披露宴で着用されることが多い和装ですが、白無垢と同格の婚礼衣装と認められているため、神前式の挙式で使用することも可能です。神前式では色打掛に角隠しを合わせることが多いですが、近年は色打掛用の綿帽子を用いる場合もあります。打掛とは小袖の上に同じ形の衣をもう1枚羽織るもので、室町時代以降は武家の女性の礼服とされていました。
黒引き振袖とは裾を長く引く挙式専用の黒地振袖のことで、一般的な振袖とは形が異なります。伝統においては黒引き振袖のみが挙式に着用できる振袖とされていましたが、近年は白地の引き振袖が認められるケースも出てきました。しきたりとしては引き振袖に角隠しを合わせることになっていますが、近年は黒引き振袖に洋風のヘアスタイルを合わせる例も増えています。

新郎編

神前式の新郎は男性の婚礼正装である五つ紋付の羽織に袴(はかま)を着用します。黒が一般的ですが、白やグレーでも構いません。五つ紋は和装の中で最上級の装いとされています。足元には白足袋と白草履を合わせます。

神前式をする上でのマナー

神前式はもともと、花婿花嫁を含む両家を結びつける儀式でした。そのため、挙式に参加できるのは親族だけとされています。また、一般的な本殿の収容可能人数は40~50名程度です。時代の流れによって友人なども参列できるようになった神社もありますが、念のため、挙式を検討する神社に確認しましょう。
また、神前式では斎主が祝詞をあげたり、花嫁花婿や参列者が式次第に従って起立や礼をするなど一定の所作をしたりします。日常生活でなじみの薄いものだけに、挙式の前に練習をしておくほうが安心です。
それから、神前式では一同が同時に起立・着席する所作があるため、参列者に高齢者などがいる場合は負担になるかもしれません。また、小さな子どもなどは厳粛な儀式の間、ずっとおとなしくしていられない場合もあります。あらかじめ、配慮が必要な参列者がいることを会場スタッフに伝えておくほうが良いでしょう。

東京でおすすめの神前式の神社が知りたい!

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