2018.6.18

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結納金の意味と由来|相場・使い道・結納金をなしにしたときは?

結納・顔合わせ基礎知識
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日本独自のしきたりである結納。結納に付きものである結納金について、言葉は聞いたことがあっても、由来や相場、使い道など、知らないことばかりというふたりも少なくありません。結婚=家と家の結び付きという意味合いが強かった時代の名残である結納のやり取りについて、その歴史から現在の傾向に至るまで結納金の基礎知識をご紹介します。

結納金の意味と由来

結納は、婚約が成立したことを示す日本のしきたりです。日本では古くから結婚は家と家との結び付きとされてきました。結婚式・披露宴で○○家○○家ご結婚披露宴式という言葉が使われているのはその名残のひとつです。

かつては両家が婚姻関係を結ぶ際に男性が酒肴を持って女性の家を訪れ、飲食を共にする宴を開いていました。その際に持参した酒肴であった「結の物(ゆいのもの)」と、結婚の申し入れをする「言納(いいいれ)」とが変化して、両家が親族になる儀式を「結納(ゆいのう)」と呼ぶようになったとされています。

現在も結納の品目にコンブやスルメがあることにその名残が見られます。結納金は、時代とともに結納品が変化し、嫁入りのための準備金として男性側から女性側へ贈られるようになったものです。結納においては、地域により異なりますが様々な結納品が用意され、両家がお互いに結納品を交換します。そのため「結納」は「交わす」と表現されます。現在、結納は「両家の顔合わせ」として簡略化の傾向が見られます。

結納金は男性か男性側の両親が出す

結納金は男性側から女性側(女性側が養子を迎える場合は女性側から男性側)へ贈るものです。そのため、結納金を用意するのは男性本人か、男性側の両親ということになります。結婚は歴史的に家同士の結び付きとしての意味合いが強かったため、男性側の両親が用意することが多かったようです。現在では男性本人が用意するケースが増えています。

結納金の受け取りは誰なのかというと、結納が家同士の結び付きの儀式であったことから、結納金を含む結納品の受取人は女性の両親となります。従って、結納金の使い道についても女性の両親が決めることが多かったそうです。

結納金の使い道は、嫁入り道具の購入に充てたり、結婚の準備のためにと女性本人に使い道を任せたりとさまざまだったようですが、結納金は花嫁衣裳や花嫁準備のための資金として男性側から贈られるようになったものです。結納の目録に「帯地料」「小袖料」「御帯料」などと書く名残があるのはそのためです。結納金の歴史や意味合いを知ることは、上手に結納金を使う近道に繋がります。

結納金の相場について

結納金は男性の月収の2~3倍と言われていました。金額が多いほど格が高いとする地域もあります。包む金額については端数を避け、30万、50万、100万というようにキリがよく、頭の数字が奇数となるように用意するのがしきたりです。偶数は割り切れる数字であるため「別れ」を連想させるとして結納などでは敬遠されています。しかし、末広がりの意味がある80万円は、偶数でも縁起がよいと捉えられています。

結納金で最も一般的な金額は100万円です。「一本」、「一包み」とも呼ばれ、結納金としては定番の金額です。相場は地域によってばらつきがありますが、80~100万が多いようです。高額では200万、300万、それ以上包む人もいます。

多額の場合、結納金袋ではなく桐箱に入れます。結納金を包む際は新札を用意し、向きを揃えて入れましょう。婿養子を迎える場合には、嫁入りの場合より相場が高く100万以上からというところが多いようです。お見合い結婚でも恋愛結婚でも、結納金の相場に違いはありません。仲人を立てたお見合いの場合は、結納の仲介は仲人が行いますのでふたりの考えで結納の金額や品目を変えることは少ないようですが、恋愛結婚の場合はふたりの相談で金額を抑えることもできるという点に違いがある程度です。

男性からの結納に対して女性からは結納返しがあります。関東では男性からの結納金に対して「御袴料」として女性から結納金の半分の金額を包む習慣が見られました。一方、関西では結納は男性から女性へと一方的に贈られるもので、お返しはしないというのが一般的でした。関東の習慣である半返しを考慮して、中包に記入した金額の半額分だけを入れて贈り、女性側は御袴料として記念品を添えて贈るケースも増えてきています。

結納金の使い道は結婚式費用や新生活の準備に

結納金は花嫁衣裳代や花嫁の準備金として贈られるものであるため、挙式・披露宴の花嫁衣裳代に充てるという人も少なくありません。地域性もありますが、結納金は、その半額を結納返しに充てているケースもあります。実際のところ、結納金の用途に決まりはありません。

結納金は両家間のものではなく、本人同士が贈り合い、受け取り合うものという意味が定着してきています。そのため、結婚式の費用に充てたり、新生活の準備に充てたりすることがしやすくなりました。結納金の半額を婚約記念品に充て、時計やスーツなどを購入して男性へ贈るというケースも増えています。

結納金をなしにしたいというケースも増えている

日本のしきたりである婚約の証としての結納ですが、結納に代わって「両家の顔合わせ」を行うケースが主流となりつつあります。両家の顔合わせは、結納の形式にこだわらず、お互いの家族を紹介し合う食事の席であることが多く、婚約の証として婚約指輪を披露することもあります。両家の顔合わせの場は、形式的な無駄を省いたスタイルですから、結納金や結納品の交換は基本的にありません。

結納を行う場合でも、結納金なしで行うケースが増えつつあります。結納金は出せないけれど、婚約指輪や結婚指輪だけは贈りたいというふたりもいます。結婚や新生活には何かと資金が必要です。形式的な意味合いの強い結納を省き、金銭的に現実的なことに目を向けていきたいとする傾向があるようです。

結納には結納金を始めとした結納の品々を贈るイメージがありますが、本来の結納はお金ではなく、酒肴や着物を贈っていました。結納金のない結納は、本来の結納に近い形式とも捉えることができます。

新婦側が結納金を断ることはできる?

結納金は男性側(女性側が養子を迎える場合には女性側)から贈られるものです。従って、男性側から結納金を断るのはマナー違反だと捉えられます。逆に、女性側から結納金の申し出を断っても構わないのですが、事前によく話し合いをしておきましょう。結納当日に突然断ることは大変失礼です。

しかし、結婚式・披露宴の費用は人数や目的に応じて折半にすることが多いため、衣装代が比較的高くなる女性側の出費が大きくなりがちです。その点を結納金で補うこともできるのです。結納や婚約の在り方も多様化してきました。結納式は行うけれど結納金のやりとりは行わない、結納を行わないケースが増えています。結納だけでなく、その後に行われる挙式・披露宴の出費や新生活の初期費用についてどのようにお金を出し合うのか、長期的視点に立ってふたりで事前によく相談しながら決めていきましょう。

結納や結納金の意味を知り、結納を行うかを決めよう

形式的な意味合いの強い結納を行わないケースが増えていますが、結納の意味合いをよく踏まえた上で、どうするのか自分達でよく相談することが大切です。ふたりにとって必要がないものであれば、結納金をなしにしてもOKです。けじめとして、結納式だけは行いたいというケースもあります。いずれもふたりが結婚するためのステップのひとつです。

クリエイタープロフィール
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結婚式のマナーや式場紹介
ウェディングアドバイザー
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