
善光寺大勧進で仏前式!三三九度!指輪の交換!夫婦の誓いも
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キリスト教式、神前式、人前式、仏前式といくつかある挙式の形式の中で、私たちは仏前式で結婚式を挙げました。仏の導きに感謝して、来世まで連れ添う夫婦であることを誓う仏前式。ご先祖様、仏様の前でふたりが出会ったご縁に感謝し結婚の報告をする和婚です。仏前式を挙げるカップルは近頃では珍しいかと思うので、和婚の形式のひとつとして、どんな感じなのかご紹介できればと思います!
仏前式の衣裳は色打掛でも白無垢でもOK
まずはお仕度の様子から。仏前式での衣裳はもちろん和装になりますが、白無垢でも色打掛でもどちらでも大丈夫です!私は、披露宴でウェディングドレスを着ることにしたので、挙式では色打掛を選びました。仏前式での結婚式と言えば市川海老蔵・小林麻央夫妻や東貴博・安めぐみ夫妻も仏前式の結婚式を挙げていたことが記憶に新しいですね。
色打掛をザ・トリート・ドレッシングで
色打掛の柄の全体はこんな感じです。衣裳はザ・トリート・ドレッシングでお借りしました。ザ・トリート・ドレッシングと言えば世界中から集められた人気のウェディングドレスのセレクトショップというイメージが強いのですが、伝統美に培われた美しい和装も多数用意がありました。私が選んだのは、絹の白生地を基調に大輪の花々や鶴の柄が色鮮やかな色打掛です♪
移動中の相合傘はバックショットで
披露宴会場である藤屋御本陳から挙式会場の善光寺本坊大勧進は歩いて数分の距離ということで、参道をふたりで歩いて会場へ向かいました。観光客や沿道のお店の方々が、「おめでとう」と声をかけてくれて嬉しかったです。和傘で相合傘をして向かいました。紫は格式の高い色だということと、写真でも落ち着いた印象なのでこの色の和傘で良かったです。
善光寺大勧進へと続く朱塗りの欄干の橋
大勧進へと続く橋の上で。善光寺では、銀婚式25年、真珠婚式30年、金婚式50年などの結婚記念や安産祈願、七五三参りなどお祝い事の祈願も受けてくださるのだそうです。結婚してからも何度となく足を運ぶ機会を持って末永く見守っていただけそうです!そのたびにきっとこの朱塗りの欄干の橋を一緒に渡るんだろうな…♡
善光寺の挙式会場!新紫雲閣の式場
挙式会場の中はこんな感じで、天井がとても高くて広かったです!両側の席に、それぞれの親族が座ります。善光寺如来様に見守られる中、これまでも多くの結婚式が行われてきた新紫雲閣の式場。お寺らしい造り、デザインの和室で格式と伝統を感じさせてくれます。
善光寺では親族に限らず友人の参列も許されているそうですよ。
進行について司婚者から説明
式の前には、僧侶の方が仏前結婚式の流れを丁寧に説明してくださいます。どのような形式の結婚式においても、事前説明があると思います。それと同じです。身近に仏前結婚式経験者の話をしてくれる人が少ないと、なかなかイメージがわきにくいですが、仏式だから特別に難しい儀式か何かがあるということはないと思いました。
母の介添えを受けながら花嫁入場
いよいよ入場です。このとき、私は母と一緒の入場でした。キリスト教式では新婦は父親と入場するかと思いますので、仏前式での珍しく感じるところのひとつかと思いました。赤い毛氈の上を、司婚者、新郎、新婦と母の順に進みました。両側の席にはそれぞれの両家の親族が座っています。畳の間には親族用に本堂用椅子を用意してくださっていました。
仏前式らしい念珠を授けていただく儀式
仏前式だけあって、挙式の進行の中に、司婚者が新郎新婦へ数珠を授けてくださる「念珠授与」という儀式があります。この数珠は善光寺大勧進にお願いして用意していただきました!色や素材などによって何種類かある中から、好きな念珠を自分で選ぶことができます。念珠はこれから法事などの仏事で手を合わるたびに使う必需品。一生ものです。
和のリングピローをお借りして指輪の交換
仏前式では指輪交換を行うかどうかは、ふたりの任意だそうですが、私たちはすることにしました!こんな素敵な和のリングピローを貸していただきました。仏前式も、時代の流れを柔軟に採り入れてくださっているのだなと感じたひとつでした。仏前式に古めかしさや堅苦しさを感じていらっしゃるプレ花嫁がいらしたら、決してそうではないことを少しでもお伝えできたら嬉しいです。
誓いの言葉!宣誓の儀式
仏前結婚式の最後には、誓いの言葉をふたりで声を揃えて読み上げました。「宣誓」の儀式です。事前に読む練習をしました!誓いの言葉を書いて折りたたんだ和紙を広げ、ふたりで手を添えて読み上げていきます。声を揃えると言うことは息を合わせていくということにもつながります。夫婦で行う共同作業のようなものですね。厳かな雰囲気の中、私たちの声が響きました。
三三九度の盃「三献の儀」は「寿盃之儀」
神前式と同じように、三三九度の盃を交わす儀式もありました。善光寺の仏前式では「寿盃之儀」と記してありました。大中小の盃が朱塗りの三宝に乗せられています。寿盃之儀の進め方も基本的には三三九度の盃「三献の儀」と同じです。ご先祖や親族が見守ってくださっている中、静かに儀式が執り行われていきました。ふたりの腕には授けていただいた念珠が写っています。
善光寺の参道の石畳で和装の足元ショット
式が無事に終わったら、またふたりで歩いて披露宴会場まで移動です。善光寺の参道には石畳が敷き詰められているので、絵になる写真が撮れますよ。足元ショットも石畳なら和装にぴったりです。こうしてこれから先もふたりで、家族と一緒に、結婚式を挙げたここ善光寺へ初詣などで気軽に参詣できるのが嬉しいです。いつまでも見守っていただいている気がします。