
結婚式のウエディングケーキ「トリセツ」
アプリで記事を保存・購読
結婚式に欠かせない食べ物と言えば、ウェディングケーキです。結婚式の象徴と言っても言い過ぎではありません。ですが、このところ結婚式の「ウェディングケーキ入刀」や「ファーストバイト」などの儀式がない結婚式やそもそもウェディングケーキ無しの結婚式もあるとのことなのです。
そもそもなぜ、結婚式をウェディングケーキでお祝いするようになったのか、その由来を探り、現在のウェディングケーキの取り扱いについて書いていきたいと思います。
ウェディングケーキで結婚式を祝う理由
ウェディングケーキとは、結婚式で新郎や新婦が入刀するケーキのことで、新郎新婦がケーキに入刀することを「ケーキ入刀」「ケーキカット」と言います。テレビで見る芸能人の結婚式では、何メートルあるのだろうと思しき背の高いウェディングに新郎新婦がケーキを入刀する際に、アナウンサーが「ケーキ入刀です!」と厳かに言い、ケーキに入刀した瞬間に音楽が流れ、拍手喝采という流れです。では、なぜウェディングケーキで結婚式をお祝いするようになったのでしょうか。
ウェディングケーキの由来は様々ですが、一番ポピュラーなのがギリシア神話説です。古代ギリシアでは愛し合った二人が将来を誓う時に、一つのパンを二人で分け合い、永遠の愛を誓ったという伝説が残っています。ヨーロッパにおいても、ウェディングケーキh魔除けの意味で行われていました。悪魔は甘いものが苦手なので、甘いケーキをみんなで食べて将来を誓い合った二人に悪魔が近寄らないようにしていたということです。また、アメリカでは新婦がゲストに甘いお菓子を振る舞う慣習があり、そこからみんなで甘いケーキを食べるようなったとも言われています。
このような由来を持って始まった結婚式のウェディングケーキですが、砂糖やバター、ぶどう、卵などが時代とともに少しずつ加わって今のような固く焼いたケーキと変わっていきました。18世紀後半にイギリスで作られたウェディングケーキは1段のシンプルなものでした。洋酒漬けのフルーツがたっぷり入ったバターケーキに、マジパンやシュガーペーストで装飾を施していました。それが「ブライドケーキ(花嫁のケーキ)」と呼ばれ、19世紀頃になると2段や3段のウェディングケーキが現れてきました。そして、結婚式のゲストに一番下の段のケーキが、当日欠席した人に真ん中のケーキが振る舞われるようになってきました。一番上の段のケーキは、新郎新婦の最初の子どものためにとっておいたと言われています。
時代とともに見た目や段数が変わってきましたが、現在では、新郎新婦の結婚生活に幸多かれ、子孫繁栄の願いが込められています。また、タワーのように高くケーキを積み上げるのは、願いが天の神様までしっかり届いて欲しいという願いも込められています。そのウエディングケーキをゲストに振舞うのは、幸せをみんなで分かち合うという意味があるということです。
▽ケーキにもこだわり抜いたウェディング記事はこちら
ウェディングケーキの種類!