
和装前撮りのテーマは「凛」!八芳園で赤ふき白無垢を品よく着こなす新定番ショット
アプリで記事を保存・購読
和装での前撮りでは、私たちなりにこだわりを持って日本の伝統美に臨みました。伝統や格式を大切に受け継ぎながらも、流行に流されるのではない、現代的で私たちらしい感性をこだわりとして加えました。和装の前撮り会場は風情のある八芳園で、紅葉の綺麗な時期に撮ると決めていました。シンプルに品のある写真を求めていたので、八芳園はピッタリのロケーションでした。
白無垢の伝統的祝い柄に金糸の刺繍
結婚式の衣裳について、一生に一度は白無垢を着てみたかったのですが、真っ白なものは私には似合わなかったので、赤ふきでゴールドの刺繍が入っているものを選びました。御所車や双鶴、松に八重菊といった伝統的な祝い柄が金糸で美しく表現されています。光沢のある絹糸で織られた白無垢に立体的に見えるほど丁寧に施された刺繍が、日本の伝統美を感じさせてくれる花嫁衣裳です。
縁起の良い赤ふきの白無垢と綿帽子
綿帽子も赤いラインが入ったものをセレクトしました。顔の周りを覆う部分に細く赤のラインが入ることで、引き締まった印象になりました。「赤ふき」の「ふき」というのは裏地が表にまで見えている部分のことを指し、ふき部分に赤い色を使った白無垢を「赤ふきの白無垢」と呼びます。紅白の組み合わせは縁起が良く、また、花嫁をより美しく見せてくれることから人気のあるデザインです。
こだわりは三日月のヘアゴムとかんざし
ヘアメイクについて、一番こだわりを持ったのは、ヘアアクセサリーです。いつの時代に見ても浮かないヘアアレンジ、かつ、シンプルでインパクトのある全体感をイメージしました。当初は生花を検討していましたが、ふと立ち寄ったcolette malouf(コレットマルーフ)で目に止まったヘアゴムに一目惚れし、クリアと赤で2つ重ねし、後ろには赤のかんざしを刺しました。洋風なイメージがあり不安でしたが、当日ヘアメイクスタッフからも絶賛でした。
赤リップをメインとした現代的日本美
メイクについてのこだわりは、赤リップでメイクに特徴を持たせたことです。唇にインパクトがあるので、その他のアイメイクやチークは控えめにし、濃過ぎないメイクを心がけました。伝統的な白無垢の和装メイクを基調としながらも現代的でナチュラルな和装メイクに仕上げています。赤リップをメインとしたこのメイクと調和することが白無垢を赤ふきにした理由のひとつです。
前撮り撮影のテーマは「凛」とした品格
当日の撮影について、テーマは「凛」としました。変わったポーズを撮ったりアイテムを使うのではなく、八芳園の品格をできるだけ尊重し、庭園や八芳園の風景を使って華やかさが出るよう心がけました。紅葉がとても綺麗なタイミングを狙っていたので、8月あたりには八芳園にご連絡をし、12月上旬が狙い目とのことを教えていただきました。場所や日の当たりによってピークが異なるようなので要チェックです。紅葉のおかげで、白無垢が引き立って本当に綺麗な写真が撮れました。
飾りすぎない八芳園のお決まりショット
お決まりの、八芳園フォトです。さりげなく腕を組んだり、自然に見つめ合ったり。飾らない、作り過ぎない。こんな写真が私たちには合っていました。八芳園はその名の由来通り「四方八方どこをみても美しい」場所。日本庭園は季節ごとに表情を変え、また、創業70年を超えてなお変わらないたたずまいは、ふたりがこれまで歩いてきた時間とこれから共に歩む人生すべてを大きく包み込んでくれました。
クリスマスツリーで和洋のコラボレーション
12月ということもあり、この時期にしかないクリスマスツリーとのショットも。赤と白のオーナメントもちょうど赤ふきの白無垢に合っています。期せずして期間限定で、和と洋のコラボレーションショットを撮影することができ、良い記念になりました。季節感のある写真は、季節の話題をきっかけとして写真を見返すたびにより多くのことを思い出すように感じます。
全体的に真新しいショットはありませんが、歳を重ねた時に見返しても恥ずかしくない、そんな前撮りをしたいと思っていました。昔と違って色んなアイデアやアイテムを使ってバラエティに富んだ撮影ができる時代にはなりましたが、あくまでもシンプルに品のあるイメージを崩さないようにしたい。これを私たちのポリシーとして撮影に臨みました。