2022.7.8

神前式における三々九度の意味ややり方は?

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三々九度の御神酒の意味は?

三々九度に使われる御神酒は日本酒です。神前に捧げられる食物の中でも御神酒は最上級のものです。日本酒は米から作られます。米と麹に水を加えて発酵させることで日本酒になりますが、その工程は多く複雑で、手間ひまがかかっています。
まずは玄米を精米することから酒造りは始まりますが、ただ精米器にかけるだけではありません。お米の外側の部分には栄養がたくさんつまっているのですが、日本酒を作る工程では栄養分が多すぎると、味や香りに影響し、いわゆる雑味が生じます。

そのため、ちょうど良い加減まで米を削って精米します。この作業だけで数十時間かかります。このように時間と手間がかかる日本酒は、かつては婚礼など限られた時にしか飲むことのできない貴重品でした。

日本酒は出雲神話にも登場するほど、古来から日本の風土に根ざしてきたお酒です。出雲神話によれば、素戔嗚尊(スサノオノミコト)は巨大で邪悪なヤマタノオロチに日本酒を飲ませて、酔っ払ったところを刀で切り刻み退治したという伝説が残っています。
この出雲神話に代表されるように、神道においては日本酒には邪気を払い、神聖な力を宿す飲み物だと考えられているのです。

このような意味を持つ日本酒を神様の前で新郎新婦が飲みかわすことで、2人の門出を神様に祝福してもらい、子孫繁栄を願おうとするのが三々九度です。

三々九度の正しいやり方は?

三々九度の正しいやり方を知らないという人でも大丈夫。式の前に巫女さんや神官から詳しい説明があるので、安心してください。事前にイメージしておきたいという新郎新婦のために、正しい手順を説明します。

まず大中小の盃のうち、新郎が小さな盃を手に取ります。この際、左手で軽く持ち、右手を盃の下に軽く添えるようにして両手で持ちます。巫女さんが御神酒を三度に分けて盃に注ぐので、新郎は1回、2回と盃に口をつけ、三度目で飲み干します。
2回目までは口をつけて飲むふりをするだけです。1回で飲み干してしまわないようにしましょう。

飲み干したら巫女さんに盃を返します。巫女さんが再び同じように三度に分けて御神酒を注ぎ、新婦に渡します。新郎と同じように、3回目で飲み干して盃を巫女さんに返します。

この流れで小さい盃は新郎、新婦そして再び新郎という順番で3回同じ動作を繰り返します。次に中くらいの盃は新婦から始まり、新郎、最後に新婦で同様に3回繰り返します。最後の大きな杯は新郎から始まり、新婦、そして最後は新郎で終わります。

このように3つの盃に対して3回ずつ御神酒が注がれて飲み干すため、3×3で9杯分の御神酒を飲み干します。

▽神前式を行える会場についての記事はこちら

明治記念館で結婚式を挙げるメリットは?会場や衣装は?

三々九度の御神酒は飲み干さないとダメ?

それぞれの盃は大きなものではないとはいえ、お酒に弱い人もいますし、結婚式の当日は緊張や慣れない着物で気持ち悪くなってしまう人も珍しくありません。なかには新婦が妊娠中というケースもありますから、必ず飲み干さないといけないということはありません。

少し口を付けるだけ、もしくは飲むふりをするだけでもかまいません。無理をして具合が悪くなってしまっては式が台無しです。
もちろん、式の後に車を運転する予定の方もたとえ御神酒といえども飲酒はNGです。

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