2022.7.8

事実婚って実際どうなの?!-法律婚をしない選択-詳しく調べてみました!

結婚の段取り
プロポーズされたら.com
3230 views

【2024年4月】人気サイト比較!豪華特典とブライダルフェア情報まとめ♡

アプリで記事を保存・購読

事実婚のメリット

事実婚を選択するカップルでは、女性もバリバリ働いているケースが多いことは前述しました。仕事のしやすさという面で苗字を変更したくないという女性は多いですから、夫婦別姓をキープできることは大きなメリットとなるでしょう。

ご存知のように、日本では現状、夫婦別姓が認められていないため、結婚したらどちらかの戸籍に入り、夫婦同姓とならなければなりません。そしてその場合、ほとんどといっていいほど、女性が男性の戸籍に入り実家の戸籍から外れます。ですが、例えばお互いひとりっ子で、どちらも親などから家(名前)を継いでほしいと言われている状況であれば、事実婚が解決策のひとつとなるでしょう。

名前に関連していえば、名字変更の手続きがないという点も利点となります。法律婚においては、役所での手続きはもちろんのこと、免許証やパスポート、銀行のカードやクレジットカード、保険証など、さまざま氏名変更が避けられません。そういった手続きが一切不要となるのは単純に気楽ですし、時間もストレスもかかりません。

今この記事を読んでいらっしゃる方で、パートナーの家族との折り合いが悪いという方もいるかもしれません。法律婚では、籍を入れることでパートナーの両親や兄弟とも法律上の姻族関係となりますが、事実婚ならこれを避けることが可能です。

義理の両親などと姻族関係にならずにすむため、「パートナーは大好きだけど親とはそりが合わない」「パートナーの家族と距離を保ちたい」「家族同士の折り合いが悪い」という場合にも、事実婚はメリットになるのではないでしょうか。

最後に、もちろん避けたいことではありますが、法律婚であれ事実婚であれ、関係が上手くいかなくなる可能性もゼロではありません。そのような場合、事実婚だと公的な届け出は必要ありませんから、戸籍に「×がつく」ということもありません。

結婚するより離婚する方が大変…と聞いたことがあるかもしれませんが、事実婚は法律婚に比べると関係を解消する際の物理的・精神的なストレスが少ないのもメリットといえるかもしれません。

事実婚のデメリット

事実婚の増加と世間的な認知に伴い、致命的なデメリットは少なくなってきているようです。とはいえ、事前の対策が必要だったり、法律婚よりも手続きがワンステップ多かったりということはあります。

まず、生命保険金の受取人をパートナーにすることは可能ですが、手続きが必要です。事実婚では、保険金額に上限があったり、面談が必要だったり、いくつかクリアしなければならない条件があり、通常よりも少し面倒な手続きが必要となります。

次に、遺産相続が自動的にはできないということです。これは先ほども説明しましたが、生前に遺言を書いておくことで解決できます。ただし、相続税が通常の2割増しになります。人によってはデメリットになるかもしれません。

先ほど「離婚がしやすい」のがメリットだと述べましたが、法的な拘束力がない事実婚では、お互いの気持ちに温度差が生じやすいのは否めません。相手を思いやる気持ちが薄れれば関係を長く続けることはできませんし、離婚へのハードルが低いため、ちょっとしたトラブルやケンカなどで離婚へと気持ちが傾きやすくなるかもしれないので、注意したいところですね。

最後のデメリットは子供を授かった場合です。事実婚カップルが子供を持った場合、その子は「婚外子」となり、親権は自動的に母親になります。法律婚のように夫婦が共同親権者となることはできません。生まれた子供は、父親との間には親子関係が発生しないため、母の姓を名乗ることになります。父親の姓を名乗りたい場合には、父親が認知し、家庭裁判所の手続きを経ることでようやく可能となります。

また近年の晩婚化で不妊治療によって子供を授かる夫婦も増えてきています。事実婚カップルが不妊治療を受けようとするときも、2021年から法律婚カップルと同じく助成金の対象になっていますが、医療機関から合意文書を求められるケースがあります。一定期間同一世帯で暮らしてきたこと、過去の一定期間、他の配偶者がいなかったことなどを病院に対して証明する必要があります。

加えて、事実婚の夫婦双方とも、婚姻の意思および不妊治療に協力する意思があり、子供を授かったときは夫婦ともに協力して養育する意思があることも証明する必要があります。このステップは法律婚にはありませんね。

そして無事子供を授かり、その子が大きくなって両親の性の違いや他の家庭との違いに疑問を持ったときは、きちんと事実婚について説明をしてあげることも夫婦の義務でしょう。

▽同居・同棲のメリットについてはこちら

同棲の経済的メリットは?初期費用・生活費を抑えて結婚資金を貯めよう!

結婚のカタチは自由でいい

1 2 3
次のページ
ウェディング診断

アプリで記事を保存・購読