結納,服装,マナー

2017.6.22

結納の服装マナー|正装・準礼装・カジュアルそれぞれのベストな服装は?

結納・顔合わせ基礎知識
farny
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結納を行うことを決めたら、早速準備に取り掛かりましょう。場所や日時などの日取りを決めたり、結納品を用意したり、慌ただしく結納準備が続きますが、服装についても後回しにならないように用意しておきたいものです。結納の場は改まった場ですので、当日は基本的にはフォーマルウェアがよいとされてきました。

しかし、仲人を立てず、1つの会場に両家の両親や本人たちが集まって結納を行う略式が増加し、略装で臨むという人も増えています。では、実際のところ、結納の服装はどのようにしたらよいのでしょうか。和装?洋装?バラバラでもいいの?といった様々な疑問を解決できる「結納の服装」についてご紹介します。

結納の服装は両家の格を揃える

結納の在り方は、時代と共に移り変わっています。正式、略式などがありますが、結納は婚約の儀式であることから基本的には正装で臨みます。しかし、特に大切にするべき点は、両家の服装の格式が同等にすることです。一方が正装であるにも関わらず、他方が略装であるなど、服装の格が異なることは失礼にあたりますので避けたいものです。

色や生地でも格式が異なる

服装には格式があります。正礼装、準礼装、略礼装、平服の順に区別されます。スーツの場合、黒がフォーマルとされ、チャコールグレーやネイビーなどの色合いのスーツは、格下となります。男性のタイにも白黒2種類の規定があり、燕尾服にはホワイトタイ、タキシードにはブラックタイを使用します。また、靴については紐付きの靴がフォーマルです。

女性は肌の露出が少なく上質な生地を使ったロングドレスなどが正装となります。ロングドレスはくるぶしを覆う程度の丈の長さのドレスを指します。女性のスーツでは、上下同じ生地を使ったスーツやアンサンブルのほうが、別の生地を用いたスーツより格が高くなります。

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ファッション性と格式とでは服装に対する視点が異なってきますので、結納という場に臨む場合には、ファッション性の前に、格式という視点から服装を選ぶようにしましょう。なお、仲人を立てる場合には、仲人の服装より格が高くならないように注意しましょう。

正装にする場合

両家ともに正装にする場合、父親の服装は、紋付羽織袴またはモーニング、母親は留袖や訪問着またはブラックロングドレス、男性本人は紋付羽織袴またはブラックフォーマルスーツ、女性本人は振袖またはロングドレスとなります。羽織は紋が5つ入ったものが正装となります。

和装洋装はどちらでも構いませんし、和洋が混在する場も少なくありません。洋装の場合には、合わせる小物もフォーマルなタイプを選ぶようにしましょう。女性の場合、アクセサリーはパールなどの上品なものをさりげなく付ける程度にしましょう。結納は婚約の儀式となります。婚約指輪を含め、まぎらわしい指輪を付けて臨むことは本人たちの立場上は好ましくありません。

準礼装にする場合

結納の服装も、略式化の傾向がみられます。準礼装にする場合、両家そろって準礼装を選べば正装でなくても構いません。和装の準礼装では、男性は羽織に紋が3つ入ったものを使用し、女性は、訪問着や付け下げとなりますが、準礼装で格式を揃える場合、男性が和装を選ぶことはあまりないようです。

男性の準礼装はブラックフォーマルで白のネクタイ。女性の場合はワンピースやスーツとなります。女性の場合、服装の色は黒以外でOKですが、夏場でも肌の露出はできるだけ避けましょう。母親の服装が女性本人より派手にならないように色合いなどには気を付けてもらいましょう。

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正装、準礼装ともに女性本人までブラックフォーマルを着用してしまうと、場に華やかさが欠け、葬儀を連想させてしまいかねません。派手である必要はありませんが、上品な華やかさのある服装を選ぶことは喜びを表現することにも繋がります。

食事会で着るようなカジュアルな服装にする場合

結納であっても、家族の顔合わせの意味合いの強いカジュアルな雰囲気で臨みたいという人も増えてきました。両家の合意でカジュアルな服装でOKとなっても、結納という場を考えると、平服はNGです。マナーとして、男性はジャケット着用、女性は黒以外のワンピースやスーツなどが好ましいと言えます。

カジュアルな服装を選ぶ場合には、結納の会場にカジュアルな服装が合うかどうかも考えてから決めましょう。多くの会場では靴を脱ぎますので、洋装の場合にはストッキングを着用しましょう。裸足は失礼です。また、靴のお手入れも忘れないようにしておきましょう。

場所・シーンごとの服装例

女性宅の場合はセミフォーマル

結納は元来、両家を会場にして行われてきました。使者として仲人夫妻が両家の間を往復し、結納の品を交換する手伝いをしていたのです。結納が滞りなく行われたあと、親類縁者を招いての祝宴を行う場合もありました。結納が正式から略式化する傾向にあり、仲人を立てず、会場を1か所で済ませるという略式の結納が定着してきました。

女性宅で略式の結納を行う場合でも、結納という改まった儀式における服装は相手に対する敬意を表す服装として、正装または準礼装で行われます。実際のところ、女性宅で略式の結納が行われる場合、双方の負担を軽減する意味合いを込めて、セミフォーマルで揃えることが多いようです。

ホテルなどの場合は正装

略式の結納では、ホテルや料亭などを会場として使う場合も多いようです。ホテルの場合、ホテルの格式にも合わせて、正装で臨むことが好ましいと言えます。和装でも洋装でもOKです。衣裳のレンタルから着替え、ヘアメイクまで結納会場であるホテル内で済ませることができるプランもあるため大変便利です。当日は他の婚礼出席者や宿泊者などもいる場合もありますが、慣れたスタッフに気軽に質問などもできるため心強いと捉えている人も少なくないようです。

みだしなみに気を付けよう

 

結納での服装が決まったら、その他の身だしなみも整えていきましょう。家族しか集まらないといっても、正式な婚約の場です。日取りに合わせて美容院や理髪店へ足を運んでヘアカットしたり、男性なら髭の手入れをしたり、また、爪のお手入れなど前日までに段取りを組んで丁寧に仕上げておきたいものです。

ヘアスタイルについては、派手すぎるセットや明るすぎる茶髪などは日頃は構いませんが、結納の当日は控えるようにしましょう。また、指先も見られています。カットはもちろんのこと、ネイルをする場合は上品さとフォーマル感を忘れないようにしましょう。最後になりがちなのが、靴のお手入れです。革靴はきちんと磨き、型崩れがないか、靴の内側が汚れていないかなど、客観的にしっかりと確認しておきましょう。

地域の考えにあわせてシーンに合う服装を選ぼう

日本のしきたりには地域性があり、結納も例外ではありません。ご紹介した結納の服装についても、地域の考えに合わせてOKです。お互いに納得のできる服装を選びましょう。最近では結婚の前に婚約の儀式として行われる結納の必要性を感じないという人もいるのではないでしょうか。入籍だけで済ませるような場合やスピード婚の場合などは、結納の意味合いは薄れるかもしれません。

しかし多くの場合は挙式・披露宴までに半年以上かかっていることなどから、挙式・披露宴までに一度は両家が顔合わせをしてふたりの結婚に向かっていくという気持ちをすり合わせておきたいものです。結納という儀式にこだわりすぎる必要はないかもしれませんが、結納で大切なことは両家を結ぶという結納が持つ本来の意味合いであるのではないでしょうか。服装も同様です。相手に敬意を表す服装をすることは日本人の心遣いであり伝統です。時代が移り変わってもその精神性は大切にしていきたいものです。